研究課題/領域番号 |
24320106
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研究機関 | 神田外語大学 |
研究代表者 |
関屋 康 神田外語大学, 外国語学部, 教授 (20196968)
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研究分担者 |
川口 裕司 東京外国語大学, その他部局等, 教授 (20204703)
斎藤 弘子 東京外国語大学, その他部局等, 教授 (10205669)
吉冨 朝子 東京外国語大学, その他部局等, 教授 (40272611)
矢頭 典枝 神田外語大学, 外国語学部, 准教授 (10512379)
マーフィー フィリップ 神田外語大学, 付置研究所, 准教授 (30306419)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 教材 / 英語モジュール / 社会言語学 / ウェブ教材 / 教育メディア / 英語変種 / 世界の英語 / 英語教育 |
研究実績の概要 |
平成26年度は本研究の目的と年度計画に基づき、以下の実績を上げた。 1.平成25年度中にシンガポール国立大学の研究者に発注したシンガポール英語の40会話のスクリプトが5月に完成し、関屋、斉藤、吉冨、矢頭がこれを監修し、平成26年8月に東京外国語大学のスタジオにて動画撮影を行った。この際、発生したスクリプトの修正作業を経て、研究協力者が所定のエクセルファイルに修正スクリプトを入力して字幕とし、和訳、シンガポール英語固有の語彙と発音の分析と記述を進めた。平成27年3月末、「シンガポール英語会話モジュール」を神田外語大学のウェブサイトで公開した。(http://labo.kuis.ac.jp/module/module/en_sg.html#/jp-00) 2.カナダ英語会話モジュールの語彙と発音の分析、記述作業を進め、10月末に神田外語大学では関屋の指揮のもと、東京外国語大学では川口の指揮のもとウェブ化作業を行い公開した。(http://labo.kuis.ac.jp/module/module/en_ca.html#/jp-00(神田外語大学)、http://coelang.tufs.ac.jp/modules/en-ca/dmod/(東京外国語大学)) 3.11月13日、「TOEICと英語モジュール」と題するシンポジウムを神田外語大学において開催し、関屋、矢頭、マーフィーが英語モジュールについて報告した。同日付の朝日新聞で「「英語の方言」学んでみない?」という見出しで本科研の英語モジュールが紹介された。 4.7月末から8月初旬にかけて、東京、福岡、静岡、仙台、福島、横浜において開催された神田外語大学公開講座で、8月30日、神田外語大学のオープンキャンパスにおいて英語会話モジュールを使い、高校生や教員などを対象とした模擬授業を行った。 5.神田外語大学グローバル・コミュニケーション研究所の紀要『グローバル・コミュニケーション研究』第2号の特集<英語モジュールと社会言語学的変異研究>に、関屋、川口、斎藤、矢頭、マーフィーが寄稿した。平成27年5月に刊行予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成26年度はほぼ計画通り、前年度に分析を始めたカナダ英語の会話モジュールを公開した。 シンガポール英語会話モジュールは神田外語大学のウェブサイトで公開しているが、英語以外の要素が混入するシンガポール英語の分析には、中国語(特に福建語と広東語)とマレー語の専門家の協力を得た方がよいと判断した。中国語とマレー語の専門家の意見を取り入れたバージョンを東京外国語大学のウェブサイトで27年度5月に公開する予定であり、神田外語大学のウェブサイトにもそれを反映させる予定である。 アイルランド英語会話モジュールを26年度中に公開する予定であったが、スクリプトの完成が遅れたため、編集作業が間に合わず、27年度に持ち越すこととなった。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度となる27年度は、アイルランド英語会話モジュールの動画撮影を行い、字幕、和訳、語彙と発音記述を完成させ、公開する。 また、中国語とマレー語の専門家の分析を反映させたシンガポール英語会話モジュールを公開する。 インド英語のスクリプトをデリー大学の研究者に発注し、スクリプト完成後、神田外語大学のスタジオにおいて動画撮影を行い、編集作業を経て、公開する予定である。 神田外語大学グローバル・コミュニケーション研究所の紀要『グローバル・コミュニケーション研究』第2号の特集<英語モジュールと社会言語学的変異研究>が5月に刊行される。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成26年度は「アイルランド英語会話モジュール」の公開までを予定していたが、アイルランド英語のスクリプトの完成が遅れ、それに伴い、年度内の動画撮影の日程調整がつかず、27年度に動画撮影、その後の編集を持ち越すこととなった。
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次年度使用額の使用計画 |
「アイルランド英語会話モジュール」の動画撮影、その後の編集作業の謝金に使用する。編集作業の具体的内容は、研究協力者たちによる所定のエクセルファイルへの最終版スクリプトの入力作業(ウェブ上の字幕)、日本語訳、語彙と発音の分析および記述作業、全体の修正作業である。また、アイルランド英語のウェブ化用務費にも使用する。
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