研究課題/領域番号 |
24320122
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
三宅 明正 千葉大学, 人文社会科学研究科(系), 教授 (30174139)
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研究分担者 |
今野 日出晴 岩手大学, 教育学部, 教授 (10380213)
水島 治郎 千葉大学, 法経学部, 教授 (30309413)
栗田 禎子 千葉大学, 文学部, 教授 (10225261)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 近現代史 / 比較歴史学 / 教科書 / グローバル化 |
研究実績の概要 |
本研究は海外における日本近現代史像が前世紀末から今世紀にかけてどのように変容したのかを学校教材を中心にして検討し、各地における日本近現代史像の来歴を整理して考察することで、国際的な日本近現代史研究の展開のための視座を探ることを目的としたものである。具体的な対象とする地域を、北東アジアならびにその他のアジアと、北米・西欧にし、海外の研究協力者の支援を得て作業に取り組んできた。 平成27(2015)年度は、これまでの成果を踏まえて、まず地域別のグルーブでの調査・研究活動を進め、資料や文献の収集とその分析に取り組んだ(物品費、旅費、謝金)。その上で研究の総括にすすみ、冊子体の成果報告書を作成した(謝金、その他)。 代表者、研究分担者、連携研究者の相互連絡は、研究会のほか、日常的にはe-mailによって行い、研究状況の相互確認に努めた。 本研究を通して得られた知見は、次の3点である。 まず第一に、日本の近現代史に関する世界的な関心の後退である。これは一部の国を除いて多くの国・地域の歴史教材に見られた現象で、おそらくは20世紀末からの日本の経済的な地位の低下がかかわっているように思われる。第二に、従来は日本近現代史をもっぱら一国の問題として取り上げてきたが、最近は東アジアのなかで考察する傾向が強まっている点である。工業化や経済成長を扱う場合には、とくにそうした傾向が見られる。第三に、従来以上に日本近現代史に関する記載が多様さを増したことである。これまでは工業化を軸とした産業化と軍事的膨張に着目することが共通していたが、最近は社会的な変化や文化的な面に着目する事例など、記載内容がそれぞれの教材によって多様化する傾向にある。 これらの点を踏まえて日本近現代史研究の国際的な展開を具体的に進めていくことが次の課題である。
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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次年度使用額が生じた理由 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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次年度使用額の使用計画 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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