研究課題/領域番号 |
24320123
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
金子 拓 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (10302655)
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研究分担者 |
高橋 修 茨城大学, 人文学部, 教授 (40334007)
谷口 央 首都大学東京, 人文科学研究科(研究院), 准教授 (90526435)
柳沢 昌紀 中京大学, 文学部, 教授 (60267896)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 史料学 / 画像史料 / 合戦 / 記憶 / 歴史認識 |
研究概要 |
本年度は、4月に研究方針について検討する研究会を開催したあと、7月に中津城奥平家史料、8月に熊本県立美術館所蔵史料(細川家関係)、8月および2013年1月に島原松平文庫所蔵史料(島原松平家)の史料調査をおこなった。とくに中津城奥平家関係史料については、その調査成果について、2012年10月から11月にかけて愛知県新城市設楽原歴史資料館展覧会「奥平展―長篠から中津へ」への協力をおこなうことで公開し、11月3日に研究代表者金子が、同10日に分担研究者谷口が公開講演会にて成果を市民に報告した。 2013年2月20日には、大阪城天守閣において、同閣所蔵長篠合戦図屏風などを熟覧する機会を設け、研究代表者・研究分担者・連携研究者・研究協力者18名が参加して意見交換をおこない、合戦図屏風の検討をおこなうとともに、情報の共有をはかった。 また短時間勤務有期雇用教職員(特任研究員)1名を雇用し、長篠の戦いでもとくに武田家側の関係者に関する史料の調査とそのデータの蓄積をおこなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度計画した史料調査のうち主要なものは実行され、その成果を公開講演会のかたちで報告した点、計画以上に進展したと感じられるものの、計画にあげていた史料調査のうち一部が実行できないまま先送りになってしまったため。
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今後の研究の推進方策 |
今後は2012年度にひきつづき史料調査を実施していく予定だが、とくに2012年度計画にあげながら実施できなかった調査先(紀伊徳川家・阿波蜂須賀家・鶴岡酒井家)などへの調査を実施する。また合戦図屏風についても、東京国立博物館・豊田市・松浦史料博物館所蔵の屏風の調査を進める。さらに新城市との連携を強化し、長篠古戦場の古地図・地籍図などの画像収集を進める。
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次年度の研究費の使用計画 |
当初東京国立博物館所蔵長篠合戦図屏風下絵を調査する予定であったが、所蔵者の都合により年度内の調査が困難となり、旅費が執行できなかった。次年度はこの調査を実施するとともに、新たな史料所蔵先への調査をおこなっていくつもりである。
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