研究課題/領域番号 |
24320140
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
清水 和裕 九州大学, 人文科学研究科(研究院), 教授 (70274404)
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研究分担者 |
真下 裕之 神戸大学, その他の研究科, 准教授 (70303899)
杉山 清彦 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (80379213)
前田 弘毅 首都大学東京, 人文科学研究科(研究院), 准教授 (90374701)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 東洋史 |
研究実績の概要 |
本研究課題の、越境と社会的紐帯の視点からユーラシア諸帝国の軍事集団の特徴を明らかにするという目的に照らして、最終年度(平成26年度)には、帝国論・国家論的な観点からこれまでの研究を総括し、最終的な成果をもたらすことが目標となった。特に集中的に設定したテーマとして、それまでの2年間を通じて検討を重ねた「越境する軍事集団」と、イスラーム世界・インド世界・中国世界の国家組織の関係について検討を行った。具体的には、8月10日に早稲田大学の谷口眞子氏を招いて、日本の佐賀藩における殉死のあり方に関する報告を受け、日本武士の忠誠心のあり方と藩の政治構造の関係に対する分析を、ムガル帝国、サファヴィー朝、アッバース朝、大清帝国のそれぞれの国家構造と比較検討した。これにより、政治権力における周縁者の中枢への取り込み形態と忠誠心の発生の間に密接な関係があることが示唆された。また12月14日には、九州史学会大会イスラム文明学部会において、シンポジウム「ユーラシア諸帝国における君主と軍事集団の展開」を開催し、研究代表者・分担者各人が、本プロジェクトの研究成果を発表した。会場で参加者を交えて活発な討論が行われた。さらに1月末から2月にかけて、グルジアより国立イリア大学准教授テモ・ジョジュア氏、ウダブノ学術財団総裁ラド・ミリアナシュビリ氏を招聘し、1月31日に東京大学、2月7日に神戸大学で国際ワークショップを開催した。このワークショップは、3年間にわたってグルジア・アルメニア研究者とのネットワークを築いてきた本プロジェクトの最終的な総括でもあり、文明の岐路でありユーラシアの中央に位置するコーカサス地方の複雑な国家形成・宗教・軍事状況を、ユーラシア諸帝国の帝国支配構造および軍事集団形成と比較し、また具体的に各地域史との連動のあり方を検討することにより、本プロジェクトの成果をもたらした。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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次年度使用額が生じた理由 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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次年度使用額の使用計画 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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