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2014 年度 実績報告書

東アジアと日本の「西洋史学」――史学史的再考

研究課題

研究課題/領域番号 24320147
研究機関京都大学

研究代表者

小山 哲  京都大学, 文学研究科, 教授 (80215425)

研究分担者 橋本 伸也  関西学院大学, 文学部, 教授 (30212137)
長谷川 まゆ帆  東京大学, 総合文化研究科, 教授 (60192697)
小田中 直樹  東北大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (70233559)
長谷川 貴彦  北海道大学, 文学研究科, 教授 (70291226)
佐々木 博光  大阪府立大学, 人間社会学部, 准教授 (80222008)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード西洋史学 / 史学史 / 東アジア / グローバル・ヒストリー / トランスナショナル・ヒストリー
研究実績の概要

本年度は、本研究プロジェクトの最終年度にあたることから、次の2つの課題を念頭において研究活動を行なった。
①3年間の共同研究の内容をふまえて、参加者がそれぞれの研究成果をまとめ、学術雑誌に公表する。
②本研究プロジェクトを契機としてはじまった「日韓西洋史フォーラム」の第3回会議を開催するとともに、これまでの対話の成果をふまえて今後の交流のあり方について韓国側の研究者と協議し、展望を模索する。
①については、『思想』(2015年第3号)に、本科研による研究成果の基軸的な部分を特集「東アジアの西洋史学」として構成し発表した。この特集では、小田中直樹が巻頭の「思想の言葉」でグローバル・ヒストリーの視点から東アジアの西洋史学の課題について提言を行なっている。さらに、本科研により招聘が実現した韓国の西洋史研究者イム・ジヒョンの日本西洋史学会大会における講演の原稿を小山哲が解題を付して翻訳し、このイムの問題提起をふまえて橋本伸也が歴史認識問題の現状をめぐる論考を執筆している。この『思想』の特集とは別に、長谷川まゆ帆は、昨年度の「日韓西洋史フォーラム」での報告をふまえて、日本における社会史研究について史学史的に再検討する論考を英文で発表した。佐々木博光、長谷川貴彦も、それぞれ本研究プロジェクトによる研究成果の一部を雑誌に発表している。
②については、2014年12月14日に東北大学東京分室で研究会を行い、今後の韓国との研究交流の展望について討議したほか、飯島渉氏(青山学院大学)を講師に招いて中国の歴史学研究の現状についてレクチャーを受けた。この日の検討をふまえて、2015年2月23日にソウルの西江大学において「第3回日韓西洋史フォーラム」を開催し、イム・ジヒョン氏を中心とする韓国の西洋史研究者とのあいだで「フォーラム」による交流の継続を確認し、今後の研究協力の方向性について議論した。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額が生じた理由

26年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額の使用計画

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (7件) (うちオープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 2件、 査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] 東アジアの西洋史学とグローバル・ヒストリー2015

    • 著者名/発表者名
      小田中直樹
    • 雑誌名

      思想

      巻: 1091 ページ: 2-5

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 多重化された「東・西」と歴史認識問題―ヨーロッパにおける歴史・記憶紛争を素材として2015

    • 著者名/発表者名
      橋本伸也
    • 雑誌名

      思想

      巻: 1091 ページ: 69-91

    • 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 歴史と記憶の政治とその紛争化―中東欧・ロシアにおける歴史認識問題とそのグローバル展開2015

    • 著者名/発表者名
      橋本伸也
    • 雑誌名

      歴史学研究

      巻: 931 ページ: 41-48

  • [雑誌論文] 近世ブラウンシュヴァイク公国における財団・基金の歴史―財団・基金の宗派・地域史に向けて―2015

    • 著者名/発表者名
      佐々木博光
    • 雑誌名

      史林

      巻: 98-3 ページ: ?-?

  • [雑誌論文] エゴ・ドキュメント論―欧米の歴史学における新潮流2015

    • 著者名/発表者名
      長谷川貴彦
    • 雑誌名

      歴史評論

      巻: 777 ページ: 47-59

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 訳者解題「イム・ジヒョン「国民史の布石としての世界史」」2015

    • 著者名/発表者名
      小山 哲
    • 雑誌名

      思想

      巻: 1091 ページ: 6-10

    • 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Challenges of “Society History” in Japan : New Perspectives in History2014

    • 著者名/発表者名
      HASEGAWA, Mayuho
    • 雑誌名

      Odysseus : 東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻紀要

      巻: 19 ページ: 49-65

  • [学会発表] Stiftungsgeschichte im Herzogtum Braunschweig in der Frühen Neuzeit, Stipendiatenkolloquium2015

    • 著者名/発表者名
      SASAKI, Hiromitsu
    • 学会等名
      Stipendiatenkolloquium
    • 発表場所
      Herzog August Bibliothek
    • 年月日
      2015-02-02
  • [学会発表] グローバル時代の歴史学を考える2014

    • 著者名/発表者名
      長谷川貴彦
    • 学会等名
      国際シンポジウム「グローバリズムと現代歴史学」(Ⅱ)「国民国家論と民衆史」
    • 発表場所
      立命館大学
    • 年月日
      2014-10-19
    • 招待講演
  • [学会発表] グローバル・ヒストリーの史学史的位置2014

    • 著者名/発表者名
      小田中直樹
    • 学会等名
      日大史学会
    • 発表場所
      日本大学文理学部
    • 年月日
      2014-06-21
    • 招待講演

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公開日: 2016-06-01  

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