1、和同開珎出土分布図の完成に向けて、旧国単位にデジタルトレースをした古代の国郡図に、地図ソフトを使用して和同開珎出土遺跡(775遺跡)の位置を落とす作業を継続した。 2、国郡図に駅路、駅家、伝路や支路などの古代道路に関する情報を盛り込むために、歴史地理学と考古学の最新の研究成果に関する情報を収集し検討を進めた。 3、あわせてマクロな視点から和同開珎の出土分布傾向を把握するため、畿内七道の広域図をトレースし、七道単位の出土分布図を作成した。 4、古代の歴史的環境の復元に向けて、当研究所の「古代地方官衙関係遺跡データベース」と「古代寺院遺跡データベ―ス」を利用して、和同開珎出土遺跡と官衙関連遺跡、寺院との位置関係の照合作業に着手した。 5、「和同開珎出土遺跡データベース」の設計に着手するとともに、出土遺跡のデータ入力と校正作業、付図のデジタルデータ化をおこなった。
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