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2013 年度 実績報告書

多元多層化する家族と法の全体構造に関する実証的比較法研究

研究課題

研究課題/領域番号 24330003
研究機関大阪大学

研究代表者

床谷 文雄  大阪大学, 国際公共政策研究科, 教授 (00155524)

研究分担者 犬伏 由子  慶應義塾大学, 法学部, 教授 (80125757)
岩志 和一郎  早稲田大学, 法学学術院, 教授 (70193737)
棚村 政行  早稲田大学, 法学学術院, 教授 (40171821)
南方 暁  創価大学, 法学部, 教授 (70125805)
二宮 周平  立命館大学, 法学部, 教授 (40131726)
野沢 紀雅  中央大学, 法務研究科, 教授 (60133899)
本澤 巳代子  筑波大学, 人文社会科学研究科(系), 教授 (70200342)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード社会科学 / 基礎法学 / 比較法 / 家族法 / 家族紛争
研究概要

2年目に入り、昨年度研究実績を踏まえ、平成25年度研究計画に従い、ユニットごとの研究交流の一層の活性化が図られた。7月7日に早稲田大学で開催された家族法改正研究会シンポジウムに研究分担者、連携研究者、研究協力者が多く参加し、この機会に全体会議、ユニット単位の会議を開催し、25年度の具体的研究計画を検討した。同家族法改正研究会シンポジウムでは、研究分担者・野沢、連携研究者・早野、冷水がユニットの研究成果を発表した。
ベルギーおよびフランスから、同性カップルの法律問題に詳しい研究者を招へいして、9月8日に立命館大学(研究分担者・二宮)で専門研究会を、9月11日に早稲田大学(研究分担者・岩志)で、一般公開の講演会を開催した。いずれも、両国の最近の動きを伝える内容で、科研メンバー他参加者との活発な討論が行われた。
10月1日、2日には、国際家族法学会地域大会がソウルで開催され、研究分担者・岩志が基調講演者の一人として研究成果を発表し、分担者・南方、犬伏が討論に参加した。11月30日に台湾で開催された「新・アジア家族法三国会議」に、研究分担者・岩志、棚村ほか科研メンバーが参加し、日本、韓国、台湾のアジア地域における高齢化と成年後見法の課題について研究成果を報告するとともに、現地に集った研究者との活発な交流を行った。
平成26年2月22日、23日に、新潟大学において全体会合を開き、22日は研究分担者・南方、連携研究者・田巻らによる研究発表を行い、23日は連携研究者・大島、渡邉による、報告会を行った。22日の研究会には、新潟市内からの一般参加者もあり有益な交流ができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究計画に従って、東京および新潟で全体研究会を開催し、あわせてユニットごとの研究会も、適宜開催された。
24年度から25年度に計画が延期された、ベルギーおよびフランスからの招へいが実現した。研究セミナーおよび一般講演会も、二宮ユニット、岩志ユニットの適切な規模で行われ、内容的にも有益であった。
招へいに尽力したメンバーの努力で、講演の内容を翻訳して公表することも実施した。
2月の全体会合時のセミナーを担当した南方ユニット、改正研究会シンポジウムでの報告を行った野沢ユニット、棚村ユニットでも面会交流に関する研究が進展している。その他、国内、国外での学会における研究発表も行われた。

今後の研究の推進方策

これまで通り年2回の全体会議・研究会を実施し、ユニット単位の研究会を数回行う。
また、前年度までの研究・調査などの成果を踏まえて、6月の比較家族史学会ほか関係学会で研究報告を行う。
11月に開催される日本家族〈社会と法〉学会大会では、研究分担者2名(南方、本澤)が、本科研の研究の一部である「無縁社会と家族法」をテーマとするシンポジウムで研究報告を行う。
また、8月にレシフェ(ブラジル)で開催される国際家族法学会世界大会にメンバーを派遣して日本の法状況を世界に発信し、世界の研究者との交流、情報交換を進める。世界的な研究動向に照らして、研究の現状を見直すことで、今後の研究の一層の進展方策をより具体的に検討する。

次年度の研究費の使用計画

購入予定にしていた書籍が年度明けの出版となったため
最終年度に当たり、これまでの研究成果の取りまとめ、公表のため、海外からの招へい者を含むシンポジウムを、東京、京都で開催する予定である。そのための準備会を国内外で行う費用を見込んでいる。研究成果報告書を作成して、研究成果を公表するための費用も必要である。

  • 研究成果

    (15件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 図書 (4件)

  • [雑誌論文] フランスにおける多様性の尊重:道半ばの現状2014

    • 著者名/発表者名
      羽生香織・大島梨沙(共訳)
    • 雑誌名

      立命館法学

      巻: 351号 ページ: 2374-2400

  • [雑誌論文] ベルギーにおけるカップルの地位の法的三元構造の発展2014

    • 著者名/発表者名
      大島梨沙(訳)、ジャン=ルイ・ランション(著)
    • 雑誌名

      立命館法学

      巻: 351号 ページ: 2401-2427

  • [雑誌論文] 別居・離婚後の親子の交流を支援する仕組みの追求~韓国・カナダ調査を参考に(1)(2)、2014

    • 著者名/発表者名
      二宮周平
    • 雑誌名

      戸籍時報

      巻: 708・709号 ページ: 2~12、37~45

  • [雑誌論文] 被相続人が一度も婚姻したことがない状態で出生した嫡出でない子につき、後に出生した嫡出子の関係で、民法900条4号ただし書を準用する1044条を適用することと憲法14条1項違反の成否(積極)2013

    • 著者名/発表者名
      床谷文雄
    • 雑誌名

      私法判例リマークス

      巻: 47 ページ: 74~77

  • [雑誌論文] 韓国法における親の離婚と子の養育についてー子の利益(福利)を実現するシステムの構築に向けてー2013

    • 著者名/発表者名
      犬伏由子=宋賢鐘
    • 雑誌名

      法学研究

      巻: 86巻1号 ページ: 1-52

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 子との面会交流を許さなければならないことを命じた決定に基づく間接強制の申立が認容された事例2013

    • 著者名/発表者名
      犬伏由子
    • 雑誌名

      私法判例リマークス

      巻: 47 ページ: 70-73

  • [雑誌論文] 離婚問題における当事者支援とニーズ―実態調査を素材として2013

    • 著者名/発表者名
      南方 暁(共著)
    • 雑誌名

      家族<社会と法>

      巻: 29号 ページ: 72-92

  • [雑誌論文] I 扶養法改正の課題(総論的問題)2013

    • 著者名/発表者名
      野沢紀雅
    • 雑誌名

      戸籍時報

      巻: 705号 ページ: 5-12

  • [雑誌論文] 婚外子相続分差別を違憲とした最高裁大法廷決定を学ぶ2013

    • 著者名/発表者名
      二宮周平
    • 雑誌名

      戸籍時報

      巻: 703号 ページ: 2~12

  • [学会発表] 「夫婦財産関係法の検討Part1-夫婦財産制(755条~759条、762条)の見直しを中心に」2013

    • 著者名/発表者名
      犬伏由子
    • 学会等名
      家族法改正研究会
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      20131117-20131117
  • [学会発表] 扶養法改正の課題(総論的問題)2013

    • 著者名/発表者名
      野沢紀雅
    • 学会等名
      家族法改正研究会第5回シンポジウム
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      20130707-20130707
  • [図書] 日本評論社2014

    • 著者名/発表者名
      二宮周平・潮見佳男(編著)、大島梨沙ほか(著)
    • 総ページ数
      203(担当頁:47-53)
    • 出版者
      新・判例ハンドブック 親族・相続
  • [図書] 新版注釈民法(27)相続(2)-896~959条 補訂版、/谷口知平、久貴忠彦編2013

    • 著者名/発表者名
      床谷文雄、有地亨
    • 総ページ数
      860
    • 出版者
      有斐閣
  • [図書] 『論点体系判例民法10相続第2版』第7章遺言2013

    • 著者名/発表者名
      犬伏由子(共著)
    • 総ページ数
      544
    • 出版者
      第一法規出版
  • [図書] 家族のための総合政策III - 家族と職業の両立 -2013

    • 著者名/発表者名
      本澤巳代子/ウタ・マイヤー=グレーヴェ編
    • 総ページ数
      250
    • 出版者
      信山社

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公開日: 2015-05-28  

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