研究課題/領域番号 |
24330059
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
山下 範久 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (90333583)
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研究分担者 |
芝崎 厚士 駒澤大学, グローバル・メディア・スタディーズ学部, 准教授 (10345069)
與那覇 潤 愛知県立大学, 日本文化学部, 准教授 (50468237)
遠藤 誠治 成蹊大学, 法学部, 教授 (60203668)
安高 啓朗 立命館大学, 国際関係学部, 准教授 (90611111)
西 平等 関西大学, 法学部, 教授 (60323656)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 国際理論 / 歴史社会学 |
研究実績の概要 |
2014年度は、当初予定においては本プロジェクトの研究最終年度にあたっていたが、研究の進捗に伴って課題目標に修正が生じた。当初予定では、ウェストファリア史観に替えて、より適切な歴史学的実証に基づく国際システムの発展史のフレームを置いたうえで、基本的な理論構成の再検討を行うことを想定していたが、学知としての国際関係学におけるウェストファリア史観の組み込まれ方の様態は単に外在的な史的フレームにとどまらないものであることが明らかとなり、より深く広い系譜学的な分析が要請されることとなった。このため当初予定されていた最終成果発表のためのシンポジウムおよび海外での研究発表を実施せず、かわってメンバーを増員して研究体制を強化したうえで、研究課題の再定義を行い、研究会合を当初計画の倍の計六回実施して、最終的なアウトプットとなる論文集の内容を、本研究の当初からの力点であるメタディシプリナリ・アプローチの精緻化を通じて深化させた。 また2014年9月には世界政治研究会、11月には国際政治学会において、再定義された課題に基づく研究成果を発表した。それぞれの場で得られたフィードバックは、上述の研究会合において研究へと反映された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究の進捗に伴って課題目標に修正が生じ、当初計画に予定していた最終成果の発表のためのシンポジウムを実施せず、かわってメンバーを増員の上、追加的な課題を集中的に検討するため、研究会の回数を大幅に増やして、最終的なアウトプットとなる論文集の内容を再検討する研究会を実施したため。
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今後の研究の推進方策 |
2015年度は、最終的なアウトプットとしての論文集(『ウェストファリア史観の脱構築』(仮題))の刊行に注力する。同論文集は2015年12月刊行を予定して、すでに出版社との協議に入っている。これに関連して六月および七月に研究会を開催し、刊行後2016年3月に同論文集の刊行を踏まえてワークショップを開催する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究の進捗に伴って課題目標に修正が生じ、当初計画の最終年度である平成26年度に予定していた最終成果の発表のためのシンポジウムを実施せず、かわってメンバーを増員の上、最終的なアウトプットなる論文集の内容を再検討する研究会に代えて実施したため、未使用額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
このため、再検討の結果より深いかたちで修正された課題目標の成果は、平成27年度に論文集のかたちでまとめられ、刊行後、ワークショップを開催して成果の共有が図られる。未使用額はそれらの経費に宛てる。
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