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2016 年度 実績報告書

人口移動を考慮した都市政策・交通政策の費用便益分析体系の構築

研究課題

研究課題/領域番号 24330086
研究機関政策研究大学院大学

研究代表者

城所 幸弘  政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (90283811)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2017-03-31
キーワード費用便益分析 / 一般均衡 / 部分均衡 / 空港 / 兼業 / 離散選択
研究実績の概要

本研究の目的は人口移動を考慮しながら、都市政策・交通政策の評価が可能な費用便益分析体系を構築することである。平成28年は、研究の最終年度にあたるため、これまでの成果をとりまとめて国際的学術誌であるJournal of Urban Economics誌、Journal of Choice Modelling誌で公表した。
Journal of Urban Economics誌で公表した成果は、空港政策の評価につながりうる理論モデルの開発である。これまでの交通投資の費用便益分析では、交通企業が兼業を行っていることは考えられてこなかった。世界の主要空港では、兼業からの利益が本業からの利益(離着陸料から得られる利益)を上回っており、空港の費用便益を正確に行うには、兼業部門の正確なモデル化が必須である。本研究では、兼業部門を含んだ空港の一般均衡モデルの開発に成功し、そのモデルに基づいて、最適な混雑税、空港の収支、空港への規制政策等、包括的な分析を行った。この成果は、将来のより現実的な費用便益分析でモデルの開発に結び付くと予想される。
Journal of Choice Modelling誌で公表した成果は、ロジットモデル等の離散選択モデルの、標準的な効用最大化モデルにおける意味づけを明らかにしている。交通の需要予測モデルでは離散選択モデルが用いられることが多いが、それが経済学上どのような意味を持つのかは必ずしも明らかではなく、慣例的に用いられる便益評価手法の経済学上の意味づけもあいまいであった。本研究では、ロジットモデル、GEVモデル、ミクストGEVモデルといった離散選択モデルを標準的な効用最大化問題の特殊ケースとして導出し、そのモデルに基づき、厳密な便益評価手法を展開している。この成果は、今後の研究で、より直接的に交通投資の便益評価に応用が期待できる。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額が生じた理由

28年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額の使用計画

28年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] A general-equilibrium analysis of airport pricing, capacity and regulation2016

    • 著者名/発表者名
      Kidokoro, Y., Ming, H. L., Zhang, A.
    • 雑誌名

      Journal of Urban Economics

      巻: 96 ページ: 142-155

    • DOI

      http://dx.doi.org/10.1016/j.jue.2016.10.001

    • 査読あり / 国際共著 / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] A micro foundation for discrete choice models with multiple categories of goods2016

    • 著者名/発表者名
      Kidokoro, Y.
    • 雑誌名

      Journal of Choice Modelling

      巻: 19 ページ: 54-72

    • DOI

      http://dx.doi.org/10.1016/j.jocm.2016.07.002

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] A general equilibrium analysis of airport pricing, capacity, and regulation2016

    • 著者名/発表者名
      城所 幸弘
    • 学会等名
      応用経済学会
    • 発表場所
      広島大学(広島県・東広島市)
    • 年月日
      2016-06-26 – 2016-06-26

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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