研究課題/領域番号 |
24330088
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 豊橋技術科学大学 |
研究代表者 |
渋澤 博幸 豊橋技術科学大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (70291416)
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研究分担者 |
宮田 譲 豊橋技術科学大学, 大学院・工学研究科, 教授 (20190796)
氷飽 楊四郎 筑波大学, 生命環境科学研究科, 教授 (90189762)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 自然災害 / 環境政策 / 経済政策 / シミュレーション工学 / 防災 |
研究概要 |
自然災害・環境リスク、国際・国内物流、交通機関別システム、物流データ、国際間・地域間産業連関表の調査、及び空間経済モデルとシミュレーション手法の開発に重点を置いて研究を進めた。低炭素社会、安全・安心社会の実現に向けたプロジェクト・政策課題の調査を行った。 空間経済シミュレーションモデルの開発では、空間経済モデルの基礎理論、国際・国内物流ネットワークモデル、空間経済シミュレーション手法について、文献収集と特徴解析を行った。動学的空間応用一般均衡モデル・動学社会的最適化モデルの理論設計を行った。シミュレーションモデルとデータ構造の設計を行い、プログラムを作成した。 日本、中国、及びアジアの各地域レベルの産業連関表とロジスティクスネットワークの情報の収集と解析を行った。多地域間産業連関モデルの分析手法に基づいて各産業連関表の基本的な特徴について解析し、整理した。サンプルデータを用いて、シミュレーションモデルの整合性を確認し、感度分析を行い、解の振る舞いの妥当性についても検討した。 プロジェクト・政策の実証分析については、安全・安心社会,低炭素社会,持続可能性社会とグローカルロジスティクスに関わるプロジェクト・政策の調査を行なった。グローカル地域の代表例である、自動車物流の世界的拠点である愛知県の三河港とその後背地をケーススタディの対象にして、当該地域の自然災害・環境リスクや地域経済構造について調査を行った。当該地域における地震・津波被害の影響を計測するための基礎モデルとして、三河港の経済波及効果を計測した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本事業の初年度であることから,研究内容は基礎的な調査が中心となっており,確実な情報の蓄積が行われた。多地域間産業連関モデルのプログラムが完成し,動学空間応用一般均衡モデルの基本設計も完了していることから,概ね順調に進展している.
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今後の研究の推進方策 |
今後も研究計画どおり実施する予定である.次年度は,輸送ネットワークを考慮した動学空間応用一般均衡モデルの設計や効率的な計算手法の開発,及び低炭素輸送技術の導入が港湾の地域経済に与える影響等を分析する.
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度も研究計画どおり使用する予定である.人件費支払いの残額を含めて,経済モデル・統計解析ソフト.データ,人件費,旅費等に使用する.
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