研究課題
基盤研究(B)
能力の可測性と比較可能性が職業の世界の当事者(労働者、職長、技師、経営者など)の間で、いかに担保されてきたのかについて、「職業能力の間主観的構造」という概念を仮設して、職業の世界で熟練の比較衡量を可能とした要因として、労働者の技能・能力、労働市場での格付け・評価、学歴・教育歴、および組織内での威信・権力の4点を抽出した。その結果、職業能力ないし熟練の程度について、当事者間では必ずしも言語化・文字化されてはいないが、共通の認識基準や尺度が存在していることが解明された。
社会経済史