研究課題/領域番号 |
24330131
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 広島修道大学 |
研究代表者 |
金原 達夫 広島修道大学, 商学部, 教授 (20099097)
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研究分担者 |
木村 弘 広島修道大学, 商学部, 准教授 (50336070)
豊澄 智己 広島修道大学, 人間環境学部, 准教授 (10435050)
村上 一真 (財)アジア太平洋研究所, 研究員 (40626058)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 環境経営 / サプライヤー / 移転 / 途上国 / グリーン調達 |
研究概要 |
(1)持続可能な社会のためには、先進的な取り組みが先進国でも途上国でも、大企業でも中小企業でも実践され普及することが必要である。それにはグローバルな事業を展開する多国籍企業が果たす役割が極めて重要である。環境経営や環境負荷削減のための環境技術の国際的な普及に中心的な役割を担う多国籍企業を通した移転・普及のプロセスと付随する経済的諸問題を解明する必要がある。本研究では、この課題について、日本企業の途上国における海外子会社での取り組みを実証的に分析するとともに、他の先進国企業との比較分析を意図しつつ、データの収集と理論的分析フレームワークの構築に取り組んできた。 (2)環境経営の組織間移転、および国際的移転のメカニズムについて、モデルを構築しその精緻化に努めた。また、ベトナム、タイ、マレーシアにおいて企業聞き取り調査を実施した他、ベトナム、タイではアンケート調査データにもとづく分析を開始した。マレーシアでは政府の研究機関であるマレーシア自動車研究所(MAI)への聞き取り調査をベースに、ローカルサプライヤーに対してアンケート調査を共同で実施することをMAIおよびDr.Chew(Monash大学)と準備している。 (3)研究結果は、すでに日本経営学会、環境経営学会で一部表をしたほか、サステナブル・マネジメントに論文を発表した。25年度は統計的な分析および実態調査分析の結果を環境経済・政策学会、環境経営学会、International Journal of Business Administration, Journal of Cleaner Developmentなどに発表を計画している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
海外での調査およびデータ収集が円滑にできたこと。先行研究のサーベイが進み、理論的なモデル構築が進んだため。
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今後の研究の推進方策 |
大きな変更点は、中国での調査は、日中関係の悪化により調査が必ずしも円滑にいかないと考え当面は取り組みを停止することにした。代わりに、マレーシアでのローカル・サプライヤーについて現地研究者と共同調査を実施する予定でいる。
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次年度の研究費の使用計画 |
24年度は研究分担者の1人が在外研究に出かけたために調査費用の支出が予定より少なかった。この費用は25年度の調査費用および国際学会発表に充当していく予定である。その他は当初の予定通り実行する。
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