研究課題/領域番号 |
24330145
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
山口 恵子 弘前大学, 人文学部, 准教授 (40344585)
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研究分担者 |
北川 由紀彦 放送大学, 教養学部, 准教授 (00601840)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | ホームレス / グローバル・シティ / 国際比較研究 / 都市下層 / 社会的排除 / 貧困 / 寄せ場 |
研究概要 |
本研究では、グローバル・シティ(東京、大阪、マイアミ、マニラ)におけるホームレスの労働・居住をめぐる国際比較研究を行う。初年度にあたる今年度は、ホームレス研究の経緯と現状の把握、仮説の検討、都市とホームレスをめぐるマクロ次元での実態の把握、および来年度の本調査にむけての準備などを行った。 具体的には、第一に、グローバル・シティとホームレスに関する仮説の構成のために文献研究を行い、研究会にて討議を行った。そして、国際比較のための方法論については論文がまとめられた。具体的な仮説構成については、来年度も継続的に議論を重ねる予定である。また、11th Conference of Asian Pacific Sociological Associationにおいて報告を行い、ホームレスの実態の把握と、国際比較研究のためのアイデアに進展があった。第二に、各都市において、本調査に向けた予備的な現地調査やネットワークづくり、勉強会を実施した。その成果の一端は、いくつかの論文や学会報告として発表がなされている。また、予備調査の実施は、質問項目の選択の際にも大きな意義があった。勉強会では、ホームレス研究の経緯と現状把握の理解を深めた。第三に、本調査に向けた具体的な準備を行った。全体的な調査設計、調査項目の洗い出し、調査依頼書等の作成、調査後のデータ共有の方法についての手順確認、機器の準備、ホームレスに関わりをもつ機関・団体に調査協力の依頼などを行った。 以上のように、今年度の研究では、仮説の構成に関する議論を行い、またこれまでの研究蓄積の上で予備調査なども実施し、論文執筆や学会報告を行った。加えて、次年度からすぐに本調査が開始できるように、入念な調査準備を行うことができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2回の全体研究会やそれぞれの都市ごとの研究会・勉強会を複数回実施し、仮説の検討や本調査に向けた準備をすることができた。また、予備調査なども行い、いくつかの学会発表や論文執筆を行うことができている。
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今後の研究の推進方策 |
本年度の蓄積の上に、今後は各都市でホームレスの人々を対象とした本調査を実施する。各都市のチームで計画を練り実施していくが、全体の研究会なども複数回実施し、調査上の問題やデータを共有しながら、共同研究としての成果を上げていく予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
当初は書籍・資料などの購入のために物品費を多く計上していたが、すでに同テーマでの研究蓄積がある研究分担者・協力者が多いため、また初年度で本調査・分析が始まる以前ということもあり、新たな購入が見込みよりは少なかった。翌年度はデータの分析と執筆も始まるため、物品費を中心に使用していく予定である。
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