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2015 年度 実績報告書

メディア産業構造変動から見る報道職とジャーナリズムの将来:東アジア国際比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 24330147
研究機関東京大学

研究代表者

林 香里  東京大学, 大学院情報学環, 教授 (40292784)

研究分担者 田中 秀幸  東京大学, 大学院情報学環, 教授 (30332589)
リン イーシェン  立教大学, 社会学部, 准教授 (80533025)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワードジャーナリズム / インターネット / 産業 / 職業 / デジタル化 / 東アジア / 国際比較 / 国際的研究者交流
研究実績の概要

今年度は、昨年度に予定していた米国研究者の招へいとシンポジウムを開催し、さらに夏には米国における新聞社、放送局の、デジタルメディアとの融合状況についてインタビュー調査をし、東アジア地域の産業データ、および実務家へのインタビュー・データと突き合わせて、世界的なデジタルメディアの現在を把握、将来を展望する作業を行い、とりまとめ作業に入った。これは、研究代表者林と分担者リンとが行った。
米国は、ネット普及によるメディア産業の構造変革がもっとも進んでいる国の一つである。また、メディア産業に行政や自治体の関与が少ないので、市場原理のインパクトが強い。そうした中で、さまざまなメディアが起業され、実験的なベンチャー企業が台頭している。また、伝統メディア内部にもそうしたベンチャー的発想をもつ部門が次々と作られ、産業全体が構造転換の只中にある。そこでは、広告収入のみならず、NPO方式、クラウドソーシングなどの新たなマネタイズによる収入源の多様化が試みられている。他方で、そうしたベンチャー・ビジネスに出遅れた伝統メディア、とりわけ地方紙は、経営が苦しく、経営者が何度も変わるなど苦戦を強いられ、記者たちが生活の不安を訴えていた。それは報道内容にも直接反映される傾向にあり、収入を十分確保できない企業のジャーナリズムは明らかに衰退している。以上が米国訪問、シンポジウムの開催による主な知見である。
他方で、米国のこうした状況をふまえしつつ、日本での状況を再確認することが重要である。産業構造分析を担当してきた田中秀幸と、音楽・映画・書籍の販売方法が多様化していることに着目し昨年度末に発表した「クラウド化・定額化がもたらすデジタルコンテンツとビジネス・エコシステム」(『社情報学会誌』,vol.3, no.2, pp.47-59)論文に基づき、日本の状況を概観、議論した。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2016 2015 その他

すべて 国際共同研究 (6件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件) 備考 (1件) 学会・シンポジウム開催 (1件)

  • [国際共同研究] アールト大学/ヘルシンキ大学(フィンランド)

    • 国名
      フィンランド
    • 外国機関名
      アールト大学/ヘルシンキ大学
  • [国際共同研究] ドルトムント大学(ドイツ)

    • 国名
      ドイツ
    • 外国機関名
      ドルトムント大学
  • [国際共同研究] ペンシルバニア大学/ノースウェスタン大学/ミズーリ大学(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      ペンシルバニア大学/ノースウェスタン大学/ミズーリ大学
  • [国際共同研究] 輔仁大学伝播学院/国立台湾大学(台湾)

    • 国名
      その他の国・地域
    • 外国機関名
      輔仁大学伝播学院/国立台湾大学
  • [国際共同研究] 清華大学(中国 )

    • 国名
      中国
    • 外国機関名
      清華大学
  • [国際共同研究]

    • 他の国数
      1
  • [雑誌論文] “’The Mission is to Keep this Industry Intact’ Digital transition in the Japanese newspaper industry.”2015

    • 著者名/発表者名
      Mikko Villi and Kaori Hayashi
    • 雑誌名

      Journalism Studies

      巻: Nov. 25 ページ: 1-18

    • DOI

      10.1080/1461670X.

    • 査読あり / 国際共著 / 謝辞記載あり
  • [学会発表] “Reflecting on the Decline of Print Journalism in Japan (and in East Asia) from the Perspective of Structural Transformation of the Public Sphere.”2016

    • 著者名/発表者名
      Kaori Hayashi
    • 学会等名
      the Studiengruppe Deutsch-Japanischer Dialog zu Tradition und Wandel im asiatischen Kontext
    • 発表場所
      Bad Homburg (ドイツ)
    • 年月日
      2016-02-18 – 2016-02-19
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 「「「ジャーナリズムの危機」とコミュニケーション」2015

    • 著者名/発表者名
      林香里
    • 学会等名
      日本コミュニケーション学会第45回年次大会基調講演
    • 発表場所
      南山大学(名古屋市昭和区)
    • 年月日
      2015-06-13
    • 招待講演
  • [備考] 林香里研究室

    • URL

      http://www.hayashik.iii.u-tokyo.ac.jp/

  • [学会・シンポジウム開催] 34.The News Gap: Media industry and democratic life in the 21st century2016

    • 発表場所
      東京大学 (東京都文京区)
    • 年月日
      2016-01-21 – 2016-01-22

URL: 

公開日: 2017-01-06   更新日: 2022-02-16  

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