研究課題/領域番号 |
24330152
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
山中 浩司 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (40230510)
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研究分担者 |
大村 英昭 相愛大学, 人文学部, 教授 (30047485)
伊藤 公雄 京都大学, 文学研究科, 教授 (00159865)
石蔵 文信 大阪大学, 医学(系)研究科, 准教授 (50303970)
阪本 俊生 南山大学, 経済学部, 教授 (30215652)
心光 世津子 国立精神・神経医療研究センター, 病院, 看護師 (60432499)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 男性問題 / 男性の健康 / 医療化 / ポスト工業社会 / 特定健診制度 / 自殺 / 男性更年期障害 |
研究概要 |
当研究は、特定健診制度における政策と男性性に関する調査班(A班、担当:山中、伊藤、古川)と男性の医療行動と自殺についての調査班(B班、担当:阪本、大村、心光、平野(研究協力者))、男性更年期障害とバイアグラ・テストステロン調査班(C班、担当:石蔵、心光)、現代社会における男性問題についての政策的提言班(D班、担当:大村、伊藤、石蔵、阪本、山中)で構成されている。A班は、政策的背景について政策関係者および関連研究者など6名にインタビュー調査を実施し、政策の策定過程およびその問題について分析を行った。また全国紙4紙について記事分析を行い、政策についてのマスコミの反応を調査した。特定健診制度の主たるターゲットが男性就業者層であることを確認した。健診の現場を調査するため、健診に熱心に取り組んでいる地域の抽出を行った。B班は、市町村単位の自殺データの分析を行い、離婚率その他の社会的指標が男女いずれの自殺に影響するかを検討した。25年2月に新潟において現地調査を実施し、自殺対策が進んでいると言われている地域の現状について関係者から聞き取りを行った。また、自殺と性別に関するこれまでの調査研究文献についてシステマチックなレビュー調査を行い、コーディングを進めている。C班では、男性更年期障害の患者データの分析を行い、薬物療法とそれに代わる治療法の効果を検証することで、テストステロンなどの薬物治療と男性更年期障害の医療化の関係について検討を行った。D班では、現代社会における男性問題の重要性を指摘する論集の出版を企画し、その第一冊目の原稿を集約した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
A班およびC班で予定していたインタビュー調査については、対象者や調査方法の再検討を行ったため、当初の予定を一部変更したが、その他は比較的順調に進捗している。ただし、交付予算が当初申請した予算をかなり下回ったため、B班の現地調査、ウィーン大学との情報交換など、実施が困難となった計画も一部ある。
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今後の研究の推進方策 |
予算の関係で、海外との連携と自殺対策の現地調査について縮小ないし、変更が必要と思われる。これについては、研究計画全体との関係で、平成25年度に見直す予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度使用額が生じたのは、残額が些少なため、テープ起こしなどの発注ができなかったことによる。次年度に、次年度の予算と合わせて、今年度に実施したがテープ起こしなどができていない調査データの処理を行う予定である。
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