研究課題/領域番号 |
24330158
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研究機関 | 放送大学 |
研究代表者 |
井上 洋士 放送大学, 教養学部, 教授 (60375623)
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研究分担者 |
戸ヶ里 泰典 放送大学, 教養学部, 准教授 (20509525)
若林 チヒロ 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (40315718)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | HIV陽性者 / スティグマ / 健康社会学 / 社会支援 / ヘルスプロモーション |
研究実績の概要 |
【対象と方法】「HIV陽性者のためのウェブ調査」回答総計1,095件のうち日本国内在住のHIV陽性者913人による回答を有効回答と判断し分析対象とした。 【調査結果】最新のHIV-RNA量は498人がUD。自覚症状について多かったのが、体がだるい、肩こり、眠れない。アテネ不眠尺度回答者891人のうち49.2%が6点以上で不眠症の疑いがあった。HIV治療を目的として医療機関へ受診しているものは881人(96.5%)。回答者全体の38.1%はかかりつけ医がいると回答したが、そのうち49.1%は、自身がHIV陽性であることをかかりつけ医に伝えていなかった。何等かの依存症を医師から診断されている人は85人。これまでに、何らかの興奮、落ち着き、強い幸福感、幻覚などをもたらす薬物や物質を過去1年間い使用したことがある者は285人。KAST回答者687人では問題飲酒群は30人。重篤問題飲酒群は114人。「私がHIV陽性であることを知っている人が周囲に誰ひとりいない状況が日常生活では多い」は609人、「私がHIV陽性であることを知ったとたんに、物理的に距離を置かれたことがあった」は394人。「HIVに感染していることは恥ずかしいことである」は440人。HADSにより「不安障害の疑い」223人「不安障害の可能性が高い」305人、また「うつ病の疑い」236人、「うつ病の可能性が高い」263人であった。ストレス対処力SOCの今回参加者の平均得点は51.0点で一般住民対象の全国代表サンプル調査と比して大きく低かった。 【考察】本研究にて日本のHIV陽性者の置かれている現状を新たに明らかにし見える化を推進したと考えられる。また全国13か所で調査結果報告会を開催したが、参加者の反応からしても、見える化による支援的社会環境整備にも結び付いたともいえる。一方でHIV陽性者側についても、研究期間においても数か所で患者交流会が実際にたちあがり、HIV陽性者の健康への力を高めていくという当初の研究目的の一端を担うことができたといえよう。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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次年度使用額が生じた理由 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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次年度使用額の使用計画 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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