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2012 年度 実績報告書

戦跡の歴史社会学-地域の記憶とツーリズムの相互作用をめぐる比較メディア史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 24330166
研究種目

基盤研究(B)

研究機関立命館大学

研究代表者

福間 良明  立命館大学, 産業社会学部, 准教授 (70380144)

研究分担者 権 学俊  立命館大学, 産業社会学部, 准教授 (20381650)
山口 誠  関西大学, 社会学部, 教授 (80351493)
吉村 和真  京都精華大学, マンガ学部, 准教授 (00368044)
井上 義和  帝京大学, 総合研究センター, 准教授 (10324592)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード戦跡 / 体験 / 記憶 / 観光 / メディア
研究概要

本研究では、戦跡(遺構・モニュメント・資料館)を「戦争の記憶をめぐって、地域・当事者と観光者(来訪者)を媒介するメディア」として捉え、それが戦後日本でいかなる戦争観を創出し、また、いかに社会的に受容されたのかを検証する。
戦跡は「記憶」を伝える主要なメディアでありながら、
a.戦跡を通じて、地域のいかなる記憶が紡がれたのか
b.地域の記憶はツーリズムと結びつきながら、観光者・来訪者にどう受容されたのか。そこにはいかなる「断絶」「継承」があったのか
c.そこから、戦跡がどう(再)整備され、来訪者や現地の人々の「記憶」を創出・改変したのか
d.それらは、個々の戦跡地域でいかなる差異が見られたのか
については明らかにされていない。
本研究は、戦跡の多角的な分析を通して、戦後日本の「戦争の記憶の力学と構造」を明らかにすることを目的とする。
平成24年度は、知覧、広島、土浦、朝鮮半島等の「戦跡」ついて調査を行い、設立・改修当時の文献資料の収集や関係者へのインタビューを実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

基礎資料の収集を予定通りに進めている。

今後の研究の推進方策

予定通り、戦跡整備史に関する基礎資料の収集、観光者・来訪者に関する資料の収集・分析、関係者へのインタビュー、研究会の実施を進める。

次年度の研究費の使用計画

調査を進める中で、広報資料、来訪者数、地域広報紙史等の整理状態が良好ではないケースも多く、資料の収集・解読・分析にどうしても時間を要することとなり、したがって、網羅的に研究を進めるのではなく、指〓(〓軸)となる地域の戦跡資料の収集に重点を置ざるえなかった。
平成25年度は、前年度に〓えなかった地域についても、フィールドワークや史資料の収集を実施し、繰り越し分も含め、予算を充当する予定である。

  • 研究成果

    (25件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (10件) 図書 (11件)

  • [雑誌論文] メディアの文脈から問う2013

    • 著者名/発表者名
      山口誠
    • 雑誌名

      メディア史研究(メディア史研究会)

      巻: 33 ページ: 29-52

    • 査読あり
  • [雑誌論文] マンガの《現在》につながる道-マンガ・リテラシーの形成と変容-2013

    • 著者名/発表者名
      吉村和真
    • 雑誌名

      立命館言語文化研究

      巻: 24(2) ページ: 33-48

  • [雑誌論文] 「今こそ戦争の記憶に向き合う」[文春図書館特別企画 過去から今が見える「必読歴史本47冊」]2012

    • 著者名/発表者名
      福間良明
    • 雑誌名

      週刊文春

      巻: 57(17) ページ: 147-147

  • [雑誌論文] 中沢啓治さんを悼む2012

    • 著者名/発表者名
      吉村和真
    • 雑誌名

      読売新聞

      巻: 2012年12月27日朝刊 ページ: 14-14面

  • [学会発表] 「路傍の石」とその時代-社会関係資本の成り立ちの秘密2013

    • 著者名/発表者名
      井上義和
    • 学会等名
      日本通信教育学会第2回研究交流集会
    • 発表場所
      キャンパスプラザ京都(京都府)
    • 年月日
      2013-03-16
  • [学会発表] 戦時体制下の保守主義的学生思想運動-エリート教育・国体論・保守主義2012

    • 著者名/発表者名
      井上義和
    • 学会等名
      広島大学高等教育研究開発センター第40回研究員集会「セッション:高等教育研究としての歴史研究の現在と未来」
    • 発表場所
      広島大学(広島県)
    • 年月日
      2012-11-23
  • [学会発表] 戦後国民体育大会と昭和天皇2012

    • 著者名/発表者名
      権 学俊
    • 学会等名
      世明大学日本研究所主催国際シンポジウム
    • 発表場所
      世明大学(韓国)(招待講演)
    • 年月日
      2012-11-17
  • [学会発表] メディアの文脈から問う2012

    • 著者名/発表者名
      山口誠
    • 学会等名
      メディア史研究会
    • 発表場所
      立教大学(東京都)(招待講演)
    • 年月日
      2012-09-08
  • [学会発表] 3. 11以後 韓国の日本研究2012

    • 著者名/発表者名
      権 学俊
    • 学会等名
      韓国日本研究団体国際学術大会第1回国際学術大会(韓国日本学会第85回学術大会)
    • 発表場所
      淑明女子大学(韓国)
    • 年月日
      2012-08-24
  • [学会発表] 戦後日本保守政治家の歴史認識一植民地支配発言を中心として2012

    • 著者名/発表者名
      権 学俊
    • 学会等名
      韓国社会文化研究会第58回西部研究会
    • 発表場所
      立命館大学(京都府)
    • 年月日
      2012-07-21
  • [学会発表] 旅の終わり、観光の始まり2012

    • 著者名/発表者名
      山口誠
    • 学会等名
      観光学術学会
    • 発表場所
      和歌山大学(和歌山県)
    • 年月日
      2012-07-08
  • [学会発表] 植民地朝鮮におけるスポーツイベントと天皇制2012

    • 著者名/発表者名
      権 学俊
    • 学会等名
      現代日本社会研究会
    • 発表場所
      世明大学(韓国)
    • 年月日
      2012-06-24
  • [学会発表] 『昭和維新』のメディア論2012

    • 著者名/発表者名
      福間良明
    • 学会等名
      メディア史研究会
    • 発表場所
      日本大学(東京都)
    • 年月日
      2012-06-23
  • [学会発表] 東アジアにおけるジャパナイゼーション2012

    • 著者名/発表者名
      権 学俊
    • 学会等名
      高麗大学日本研究センター
    • 発表場所
      高麗大学(韓国)
    • 年月日
      2012-05-02
  • [図書] 二・二六事件の幻影:戦後大衆文化とファシズムへの欲望2013

    • 著者名/発表者名
      福間良明
    • 総ページ数
      320
    • 出版者
      筑摩書房
  • [図書] 『戦後日本社会と国民体育大会-天皇制、ナショナリズム、スポーツ』(韓国語)2013

    • 著者名/発表者名
      権 学俊
    • 総ページ数
      320
    • 出版者
      J&C出版(韓国)
  • [図書] 「戦争の記憶とメディア-かつて『8・6』『8・9』はなぜ『祝祭』だったのか」「博覧会と『戦意高揚』-宣伝メディアの機能と逆説」浪田陽子・福間良明『はじめてのメディア研究 :「基礎知識」から「テーマの見つけ方」まで』2012

    • 著者名/発表者名
      福間良明
    • 総ページ数
      157-163,222-228
    • 出版者
      世界思想社
  • [図書] 「複数の「ヒロシマ」とメディアの力学」「『被爆の明るさ』のゆくえ」福間良明・山口誠・吉村和真編『複数の「ヒロシマ」』2012

    • 著者名/発表者名
      福間良明
    • 総ページ数
      13-24,26-70
    • 出版者
      青弓社
  • [図書] 「廣島、ヒロシマ、広島、ひろしま」福間良明・山口誠・吉村和真編『複数の「ヒロシマ」』2012

    • 著者名/発表者名
      山口誠
    • 総ページ数
      256-310
    • 出版者
      青弓社
  • [図書] 「パワースポットの想像力と変容」遠藤英樹・松本健太郎・江藤茂博編『メディア文化論』2012

    • 著者名/発表者名
      山口誠
    • 総ページ数
      97-120
    • 出版者
      ナカニシヤ出版
  • [図書] 「スポーツ・イベントから見る束アジア」三澤真美恵・川島真・佐藤卓己編『電波・電影・電視』2012

    • 著者名/発表者名
      山口誠
    • 総ページ数
      77-79
    • 出版者
      青弓社
  • [図書] 「「メディアの野球」の歴史に見る可能性と課題」黒田勇編『メディアスポーツへの招待』2012

    • 著者名/発表者名
      山口誠
    • 総ページ数
      3-20
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
  • [図書] 「マンガに描かれた「ヒロシマ」-その〈風景〉から読み解く」福間良明・山口誠・吉村和真編『複数の「ヒロシマ」』2012

    • 著者名/発表者名
      吉村和真
    • 総ページ数
      140-194
    • 出版者
      青弓社
  • [図書] 「マンガ」『現代用語の基礎知識2013』2012

    • 著者名/発表者名
      吉村和真
    • 総ページ数
      1109-1112
    • 出版者
      自由国民社
  • [図書] 「低学歴勤労青少年はいかにして生きるか?-『路傍の石』の排除論」稲垣恭子編『教育における包摂と排除:もうひとつの若者論』2012

    • 著者名/発表者名
      井上義和
    • 総ページ数
      161-189
    • 出版者
      明石書店

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公開日: 2014-07-16  

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