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2013 年度 実績報告書

父方祖父-父親-子の3世代間におけるアタッチメント関係

研究課題

研究課題/領域番号 24330192
研究機関茨城大学

研究代表者

数井 みゆき  茨城大学, 教育学部, 教授 (20282270)

研究分担者 遠藤 利彦  東京大学, 教育学研究科(研究院), 教授(Professor) (90242106)
中島 美那子  茨城キリスト教大学, 文学部, 准教授 (60571289)
安藤 みゆき (安藤 みゆき)  茨城女子短期大学, 保育科, 准教授 (90612797)
北川 恵  甲南大学, 文学部, 教授 (90309360)
工藤 晋平  京都大学, 学際融合教育研究推進センター, 准教授 (70435064)
西川 陽子  茨城大学, 教育学部, 准教授 (60303004)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード祖父ー父親ー子 / アタッチメント / 世代間関連 / アダルトアタッチメントインタビュー
研究概要

本年度の予定は、実質的にデータ収集を開始し、軌道に乗せることであった。しかし、昨年度から検討してきた質問紙の項目について、さらなる修正や変更が見つかり、改めて作成しなおした部分もあったので、3家族を対象に、再々度のパイロットデータ収集を行った。項目の最終的な調整をして、配布準備可能となった。
また、アダルトアタッチメントインタビュー(以下、AAI)について、高齢の祖父(70歳以上)での質問項目について、現状の若い親を対象としたものでは問題がある可能性がわかり、急遽、2名の高齢の祖父に対して、事前のインタビューを行なって、高齢の祖父に対する質問項目の変更をした。これらを逐語でトランスクリプトにした原稿を検討して、アタッチメントタイプの判定において、問題がないと判断した。
本年度は実質的にデータを25家族収集予定であったが、質問紙とインタビュー項目の調整に手間取り、結局3家族へのデータ収集に終わった。母子観察と父子観察とは別々の日程で観察を行う必要があり、特に、父親の勤務との調整が困難であった。また、冬季は幼児の風邪などの不調もあり、スケジュール調整に戸惑った。
なお、9月に国際アタッチメント学会(イタリア)へ出席し、多くの欧米を中心としたアタッチメント研究の最前線の情報を収集した。また、本研究の最終的な目的である、祖父ー父親ー子という男性側の3世代におけるアタッチメントの関連を検討している研究は、やはり存在しておらず、改めて、本研究の意義が国際的に高いことを確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

最大の理由は、質問紙項目の変更と、70歳以上の高齢の祖父に対するインタビューのあり方に関する検討をしなおしたためである。質問項目については、母親が回答する部分と同じように構成するかどうかという点、それから上記に述べた、父母両方が「父親の育児について」解答するところなどのワーディングの信頼性について、再度、プレ調査を行なって改めて検討した。
AAIについても、上記のように、質問項目の一部において、高齢祖父が回答できるように変更をした。
しかし、最も遅れやすい理由は、研究への参加者とのスケジュール等のすり合わせである。

今後の研究の推進方策

25年度において、データ収集の課題はほとんどわかったので、その課題点に留意しながら、参加者との間でのスケジュール調整を行なっていく。遅れている分をできるだけ取り戻すためにも、参加者の収集に努めることが重要である。父母だけの参加者はわりと集まりやすいが、父方祖父まで参加ができるところを集めるための工夫を行なっていく。

次年度の研究費の使用計画

研究の進行が遅れているため。インタビューデータを逐語でトランスクリプト化するために業者への支払いの代金と、研究への参加者への謝金というこれら2つにおける使用がかなり少なくなってしまっために繰越金が出た。
26年度においては、データ収集を行なっていくため、これらの録音音声を逐語でトランスクリプトにする業者への代金と、参加者への謝金で使用する予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 基礎と実践の間を架橋する2013

    • 著者名/発表者名
      遠藤 利彦
    • 雑誌名

      発達心理学研究

      巻: 24 ページ: 504-506

    • 査読あり
  • [雑誌論文] アタッチメント理論に基づく親子関係支援の基礎と臨床の橋渡し2013

    • 著者名/発表者名
      北川 恵
    • 雑誌名

      発達心理学研究

      巻: 24 ページ: 439-448

    • 査読あり
  • [学会発表] 感応する心:情動的繁合が拓く子どもの初期発達2014

    • 著者名/発表者名
      遠藤利彦・本島優子・蒲谷槙介・石島このみ・実藤和佳子
    • 学会等名
      日本発達心理学会第25回大会
    • 発表場所
      京都大学 吉田キャンパス
    • 年月日
      20140321-20140323
  • [学会発表] Implication of the Circle of Security ® program to Japanese mothers and their change: Focusing on mother-child interaction, mother’s attachment representation.2013

    • 著者名/発表者名
      Megumi Kitagawa & Sayaka Iwamoto
    • 学会等名
      6th International attachment conference.
    • 発表場所
      Pavia, Italy
    • 年月日
      20130830-20130901
  • [図書] 「情の理」論:情動の合理性をめぐる心理学的考察2013

    • 著者名/発表者名
      遠藤 利彦
    • 総ページ数
      359
    • 出版者
      東京大学出版会

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公開日: 2015-05-28   更新日: 2015-06-16  

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