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2014 年度 実績報告書

社会的認知の発達と障害に関するコホート研究

研究課題

研究課題/領域番号 24330193
研究機関九州大学

研究代表者

大神 英裕  九州大学, 人間・環境学研究科(研究院), 名誉教授 (20020141)

研究分担者 山下 洋  九州大学, 大学病院, 研究員 (20253403)
中村 知靖  九州大学, 人間・環境学研究科(研究院), 教授 (30251614)
實藤 和佳子  九州大学, 人間・環境学研究科(研究院), 准教授 (60551752)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード発達障害 / 社会的認知 / 地域支援 / コホート研究
研究実績の概要

①本研究で標準化された自閉症スクリーニングテストの結果(項目反応理論によるコミュニケーションの能力値)は、世界的に自閉症判別診断のゴールデンスタンダードといわれるADOSの重症度との間に高い相関が見られ、基準関連妥当性が高い。このことは最初に、大規模標本に対して我々のテストで大まかなスクリーニングを実施し、その後、リスク児に対して個別にADOSを実施することで個に応じた発達評価と発達支援を効率化できることを示唆している。
②発達障害に関連する専門機関に恵まれない地域を研究フィールドとした本研究は糸島プロジェクトと称され、地域モデルの一つとして知られてきた。15年前に端を発したこの研究プロジェクトの研究・実践活動は現在、相談支援、発達支援、就労支援、普及啓発、研修の領域まで展開してきた。その中で毎年実施される就学移行支援事業には当初、糸島市内の専門職よりも本科研メンバーを中心とした外部の専門職の参加者が多かったが、その比率は次第に変化し、平成26年度の事業では市内が8割、外部が2割になっていた。また、1組の母子に関与する他職種専門家の参加者も漸増してきた。このことは本研究の方法論が、専門機関がない地域でも内部リソースを充実させ、地域の福祉力向上に有効であることを意味している
③今後の課題としては、これからも当事者とその保護者のライフステージに沿った地域支援活動を活性化し継続させることである。そのためには、まず、データベースの構築が必要となる。これまで本研究が主導した乳幼児健診、巡回相談、発達支援、就学移行支援、就労支援など各種情報は糸島市役所の各担当課に保管されているが、これらの情報を効率的に管理し、個人情報保護をはじめとする各種法令との整合性を図りながら有効活用をする方法の検討などが望まれる。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額が生じた理由

26年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額の使用計画

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件) 図書 (4件)

  • [雑誌論文] 漢字の書字に必要な能力―ATLAN書取り検査の開発から―2015

    • 著者名/発表者名
      高橋 登・ 中村 知靖
    • 雑誌名

      心理学研究

      巻: 86 ページ: 00-00

    • 査読あり
  • [雑誌論文] The developmental trajectory of imitation in infants with autism spectrum disorders2014

    • 著者名/発表者名
      Sanefuji, W., & Yamamoto
    • 雑誌名

      Psychology

      巻: 5 ページ: 1313-1320

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 多変量解析を利用した心理テストの開発2014

    • 著者名/発表者名
      中村 知靖
    • 雑誌名

      日本テスト学会誌

      巻: 10 ページ: 9015

    • 査読あり
  • [学会発表] CURRENT PERINATAL MENTAL HEALTH SERVICE IN JAPAN FROM CROSSCULTURAL PERSPECTIVE I: PSYCHOSOCIAL RISK ASSESSMENT IN PERINATAL HOME VISIT2015

    • 著者名/発表者名
      Hiroshi Yamashita1, Keiko Yoshida
    • 学会等名
      The 6th World congress on Women’s Mental Health
    • 発表場所
      京王プラザホテル(東京都・新宿区)
    • 年月日
      2015-03-22 – 2015-03-25
  • [学会発表] 自己と他者の"類似性"が拓く他者とのコミュニケーション:模倣の視点から2015

    • 著者名/発表者名
      実藤和佳子
    • 学会等名
      日本発達心理学会第25回大会
    • 発表場所
      京都大学(京都府・京都市)
    • 年月日
      2015-03-21 – 2015-03-23
  • [学会発表] 共同注意と乳幼児健診2014

    • 著者名/発表者名
      大神英裕
    • 学会等名
      日本臨床発達心理士会研修会
    • 発表場所
      群馬県生涯学習センター(群馬県・前橋市)
    • 年月日
      2014-11-29
    • 招待講演
  • [学会発表] 心理学知の「今」―統計・測定領域の立場から―2014

    • 著者名/発表者名
      中村 知靖
    • 学会等名
      日本心理学会第78回大会
    • 発表場所
      同志社大学(京都府・京都市)
    • 年月日
      2014-09-12 – 2014-09-12
  • [図書] 箱田裕司・遠藤利彦(編著) 本当のかしこさとは何か 第8章感情知性はどこまで客観的か2015

    • 著者名/発表者名
      中村 知靖
    • 総ページ数
      12
    • 出版者
      誠信書房
  • [図書] 臨床心理学 共同注意の発達と障害の研究2014

    • 著者名/発表者名
      実藤和佳子
    • 総ページ数
      4
    • 出版者
      金剛出版
  • [図書] 誠信 心理学辞典[新版]2014

    • 著者名/発表者名
      下山 晴彦・大塚 雄作・遠藤 利彦・齋木 潤・中村 知靖
    • 総ページ数
      1088
    • 出版者
      誠信書房
  • [図書] 行場次朗・箱田裕司(編著) 新・知性と感性の心理 第15章多変量解析を利用した心理測定法2014

    • 著者名/発表者名
      中村 知靖
    • 総ページ数
      14
    • 出版者
      福村出版

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公開日: 2016-06-01  

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