研究課題/領域番号 |
24330195
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研究機関 | 東京女子大学 |
研究代表者 |
平林 秀美 東京女子大学, 現代教養学部, 准教授 (90261718)
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研究分担者 |
唐澤 真弓 東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (60255940)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 感情制御 / 心の理論 / 脳波 / 実行機能 / 他者理解 / 文化 / 国際情報交換 |
研究実績の概要 |
本年度は,昨年度に引き続き5歳から6歳までの子どもを対象とした本実験を日本で実施し,感情制御脳波測定課題,心の理論脳波測定課題,行動課題(実行機能課題,他者理解課題,言語課題,認知課題)のデータ収集を行った。また,子どもの日常生活での行動及び感情制御行動,養育者の養育態度等については,養育者を対象とした質問紙調査を実施した。 感情制御能力の重要な予測因として考えられる心の理論について,心の理論脳波測定課題の30人分のデータ収集を終了し,Bowman, Liu, Meltzoff, & Wellman (2012) の研究に基づき分析を進めている。今回収集したデータと先行研究には脳波測定時のチャンネル数の違いはあるものの,アメリカの子どものデータに対応するチャンネルに着目し,日本の子どものデータの脳波解析を行っている。 感情制御脳波測定課題のデータ収集については,5歳から6歳の子どもを対象としているために課題実施中にじっと椅子に座っていることが難しく動いてしまい,脳波の測定がうまくいかない場合や,課題を途中で中止する場合もあった。そのため,当初予定していたよりも多くの研究参加者を募ることとし,来年度も引き続きデータ収集を行い,目標数のデータを収集する予定である。また,子どもの行動課題(実行機能課題,他者理解課題,言語課題,認知課題)及び養育者を対象とした質問紙調査のデータ収集も,並行して引き続き実施する計画である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度はデータ収集を終えることを目標としていたが,感情制御脳波測定課題のデータ数が目標に達しなかった。これは,5歳から6歳の子どもを対象としているために課題実施中に椅子にじっと座っていることが難しく動いてしまい,脳波の測定がうまくいかない場合や,課題の途中で中止する場合もあったためである。来年度も引き続きデータ収集を行い,当初予定していたよりも多くの研究参加者を募ることで,目標のデータ数を収集することができる見込みである。
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今後の研究の推進方策 |
感情制御脳波測定課題の男児のデータが不足しているため,6歳の男児を対象に研究参加者の追加募集を行う。5歳よりも6歳の子どものほうが集中力が続き、動かずに脳波測定課題を行えると思われる。また,引き続き,課題実施中は休憩を十分にとり,気分転換を図るなどの工夫を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
目標としたデータ数に達していないために,本実験のデータ収集を次年度も引き続き行う予定である。そのため,人件費及び謝金として,次年度使用する必要がある。
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次年度使用額の使用計画 |
研究参加者への謝金及び実験補助者への人件費として,使用する。
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