研究分担者 |
布井 博幸 宮崎大学, 医学部, 教授 (50218260)
鮫島 浩 宮崎大学, 医学部, 教授 (50274775)
佐藤 正二 宮崎大学, 教育文化学部, 教授 (30107205)
児玉 由紀 宮崎大学, 医学部, 講師 (30305031)
戸ヶ崎 泰子 宮崎大学, 教育文化学部, 准教授 (40300040)
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研究概要 |
【尺度作成関連】まず,乳幼児期(1~3歳)の認知・行動発達尺度の開発に着手した。尺度作成は領域別に行い,223例の事例データをもとに,乳幼児版の親評定の愛着行動尺度の標準化を試みた。この結果,1~2歳児においては安定した尺度が得られなかったが,2~3歳においては,愛着行動の基本因子である『安全・安定性』と『依存性』の下位因子からなる愛着尺度を作成することができた。外的妥当性のためのデータは不足気味であるが,現有のデータで検討したところ,母親のストレス反応や,後述する養育スキル尺度との間で,妥当な相関係数が示されている。 また,子どもの障害の神経学的側面および認知・行動的表出の側面から測定する尺度の原案を作成した。新年度に入って保育所や家庭の活動が安定した時期を待ってデータ収集を開始し,標準化の作業を行う。 また,小児科医・産科医が特異な事例として診断した事例についても別途データを収集し,また,個別PTを行っている。これらのデータの一部については,論文化を行い,投稿済みである。 【PT介入関連】既存の幼児版(3~6歳)PT,小学生版(6~10歳)PTの実践を,集団・個別の両形態で行ってきた。特に幼児版においては,PT介入普及のためのトレーナー養成を進め,集団介入の実行可能性の検討結果をまとめつつある。 【PTプログラム開発関連】既存の幼児版(3~6歳)PT,小学生版(6~10歳)PTの実践に加え,乳幼児版(1~3歳)PTの開発を開始した。この中で,乳幼児版PTのもっとも核となるエビデンス査定となる乳幼児版の養育スキル尺度を作成し,267事例のデータをもとに標準化の作業を行った。また,核になる養育スキル尺度のひな形が出来上がったので,25年度は,介入プログラムの制作と試行に取り掛かる予定である。
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