研究課題/領域番号 |
24330226
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研究機関 | 田園調布学園大学 |
研究代表者 |
生田 久美子 田園調布学園大学, その他部局等, 教授 (80212744)
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研究分担者 |
北村 勝朗 東北大学, その他の研究科, 教授 (50195286)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | わざ / 比喩 / わざ言語 / 感覚の共有 / 学びのモデル / 指導のモデル / わざの継承 / 動作意識 |
研究概要 |
本年度は、インタビュー調査の一つとして、昨年度より計画してきた、中村時蔵氏、中村梅枝氏、中村萬太郎氏を講師として迎えて親子対談及び、親子間における「わざ」の伝承をテーマとした研究会を実施した(2013年6月7日)。 研究代表者である生田久美子は、「わざ」言語に関するこれまでのインタビュー調査及び分析成果に基づき、イタリア、ボローニャ大学において国際セミナー「わざ言語:思考と身体、知と教育における関係性―東洋の伝統と西洋の経験を比較して―Waza gengo: mente, corpo, conoscenza e relazione educativa― Scambi fra tradizioni d'Oriente ed esperienze innovative d'Occidente―」を企画・実施した(2013年11月6日)。本セミナーでは、ボローニャ大学の研究者であるLaura Cavana氏、Rita Casadei氏を始め合計で4名の発表者を迎え、本科研メンバーである生田、安村、中原、中西がそれぞれ発表を行った。その他、イタリアでのフィールド調査、及びインタビュー調査を実施した。調査対象:1)ボローニャ市サン・ペトロニオ大聖堂修復、フィレンツェ市貴金属工房、ラヴェンナ市モザイク工房、ボローニャ市 [Istituto F. Cavazzaなどである(2013年11月3日-8日)。研究分担者である北村勝朗は、2014年2月にニュージーランドで開催されたCongress of the International Association of Physical Education in Higher Education (AIESEP) において、“Developing coaching expertise and team cohesion in university rowing team : An action research”及び“The investigation of viewpoint movement during the snowboard carved turn”として発表した。 また、今年度までの全体の研究成果を総括したものとして、研究会の概要、イタリア国際セミナー及び各報告者からの論文、イタリアでの調査概要をまとめた年次報告書を刊行した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
代表者と分担者、そして連携協力者及び研究協力者との密な打ち合わせの結果、共通理解ができており、研究は順調に進展している。国際セミナーの実施等、異文化横断的な視点からも研究が展開している。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、申請書の計画に沿って、①スポーツ領域、②日本伝統芸能領域、③西洋美術領域の各領域における卓越者へのインタビューを継続し、わざ言語と感覚の共有を通しての学びの関係について分析をしていく。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度のインタビューにかかる必要経費として、次年度へ繰り越しをした。 次年度は卓越者へのインタビューなど実践的な調査活動を継続するために、前年度からの繰越金と合わせて、研究費は主として旅費や謝金として執行する予定である。
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