研究課題/領域番号 |
24330233
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
耳塚 寛明 お茶の水女子大学, その他部局等, 理事(副学長) (40143333)
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研究分担者 |
冨士原 紀絵 お茶の水女子大学, 大学院人間文化創成科学研究科, 准教授 (10323130)
浜野 隆 お茶の水女子大学, 大学院人間文化創成科学研究科, 准教授 (00262288)
蟹江 教子 宇都宮共和大学, 都市経済学部, 准教授 (50620522)
垂見 裕子 早稲田大学, 高等研究所, 准教授 (10530769)
大多和 直樹 帝京大学, 文学部, 准教授 (60302600)
寺崎 里水 福岡大学, 人文学部, 准教授 (70432028)
中島 ゆり お茶の水女子大学, 総合学修支援センター, リサーチフェロー (70581776)
王 杰 (王 傑) 東京大学, 大学総合教育研究センター, 特別研究員 (80432037)
岩崎 香織 國學院大學栃木短期大学, 人間教育学科, 講師 (00641458)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 移行 / 学力 / 進路 / キャリア / 家庭的背景 / 格差 / 追跡調査 / 青少年 |
研究概要 |
当該年度に実施した研究活動は、以下の通りである。 ①東北エリアの高校3年生への質問紙調査を実施した。当該コーホートは、2004年(小3)、2007年(小6)、2010年(中3)にも質問紙調査を実施しているため、2013年に高校3年生へ調査することによって、4時点を接続したパネルデータを構築することが可能となる。実施時期は2013年11月。調査票配布数788部、回収数767部、回収率97.3%。 ②2003年からWave1、Wave2、Wave3と追跡的調査を実施してきた調査対象者に対し、これまでの調査のフォローアップ調査として、インタビュー調査を行った。調査依頼121人(郵送)、調査実施者16人。 ③日本教育社会学会第65回大会にて3件、日本教育学会第72回大会にて1件、日本家庭科教育学会2013年度例会にて1件の学会報告を行った。一部報告では、パネルデータの長所を活かすべく、計量経済モデルにおける固定効果モデル(Fixed Effect Model)とランダム効果モデル(Random Effect Model)の有用性についても検討した。 ④報告書『JELS第17集 細分析論文集(5)』(計6章、全61頁)を出版した。本報告書では、学力調査、学校外教育、進路選択および学習状況に関する国際比較、サンプル脱落(sample attrition)に着目し、分析を展開した。 ⑤本調査研究のウェブサイトを運営し、これまでの調査結果報告を広く公表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究課題は、これまで2003年より追跡調査に協力してもらった関東エリアおよび東北エリアの対象者に対し、フォローアップ調査として現況確認調査、質問紙調査、インタビュー調査を実施することを目的としている。すでに現況確認調査を実施し、インタビュー調査の実施を始めている。ただし、現況確認調査を集計した結果、フォローアップ調査には質問紙調査による量的側面よりも質的側面を補足したデータの蒐集が有効だという判断から、インタビュー調査を優先的に実施している。
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今後の研究の推進方策 |
本研究課題は、当初の計画通り、今後、高校卒業者の就業と家族形成のあり方を引き続き調査する予定である。具体的には、これまで本追跡調査で対象としてきた関東エリアと東北エリアの高校卒業者(現20代)に対して、フォローアップ調査としてインタビュー調査を実施する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
既述の通り、本研究課題は、フォローアップ調査として現況確認調査、質問紙調査、インタビュー調査を実施することを目的としている。しかし、現況確認調査を集計した結果、フォローアップ調査には質的側面を補足したデータの蒐集が有効だという判断から、平成25年度の質問紙調査は見送った。 前述のように、現況確認調査の結果、フォローアップ調査には質的側面を補足したデータの蒐集が有効だと判断している。そのため、平成26年度にはインタビュー調査の規模を拡大し、調査地域を広げ、様々なキャリアパターンの抽出を目的とした調査することを計画している。
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