研究課題/領域番号 |
24330236
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
岩井 八郎 京都大学, 教育学研究科, 教授 (80184852)
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研究分担者 |
平尾 桂子 上智大学, 地球環境学研究科, 教授 (70158335)
岩井 紀子 大阪商業大学, 総合経営学部, 教授 (90223362)
阿形 健司 同志社大学, 社会学部, 准教授 (10252298)
轟 亮 金沢大学, 人間科学系, 教授 (20281769)
佐々木 尚之 大阪商業大学, 総合経営学部, 助教 (30534953)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | ライフコース / 階級・階層・社会移動 / 世代 / 教育機会 / パネル調査 |
研究概要 |
本研究の目的は、2009年に実施したJGSSライフコース調査(JGSS-2009LCS)の調査対象者に対して、2013年にパネル調査を行い、4年間における職業経歴や家族歴、社会意識の持続と変化を詳細に調べることによって、近年の日本社会における男女の人生パターンの実像を解明することである。JGSS-2009LCSでは、28歳から42歳を対象に中学卒業後の教育歴、職業経歴、家族歴について、調査時点までの情報を年齢に途切れのないように詳細に収集した。平成24年度において、本研究では、まず、09年から13年までの4年間の職業経歴や家族経歴に関する情報を年月の途切れのないように収集可能な面接調査票を作成した。とくに09年の調査時点で調査対象者が無職の場合と有職の場合を区別して調べる調査票を作成した。また、職場環境、ワークライフバランス、結婚観、家族観などを繰り返し尋ねる留置調査票も作成した。調査票の精度を向上させ、パネル調査実施上の問題点を解決するための工夫も行った。調査対象者の連絡先は、2009年調査を委託した中央調査社が保持しており、約92α名から再調査について協力可能との連絡を得ていた。そのため、今回も中央調査社に調査を委託したが、調査対象者に最終的な住所確認の連絡を行った上で、2013年2月よりく面接調査を実施した。3、月末時点で調査対象者のほぼ8割から回答を得ている。わが国におけるパネル調査データの収集と精度の向上は、国際的に見ても大きな課題であるが、調査設計と調査票の考案という点で、本研究は、新しい試みを行っている。次年度からは、2013年調査データのコーディングとクリーニング作業を行い、2009年調査データと結合させて、具体的なデータ分析に取り組む予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究目的と研究計画に記載したように、平成24年度にパネル調査の調査票を作成し、平成25年3月までにほぼ実査を終了したので、順調に進展していると判断してよい。
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今後の研究の推進方策 |
2013年度に実施したパネル調査データのコーディングとクリーニング作業を進める。さらに2009年調査データとを結合させて、2009年から13年までの4年間の変化を検討可能なデータセットを作成し、データ分析を開始する。
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次年度の研究費の使用計画 |
2009年の調査回答者のなかで今回の調査に協力可能との連絡を得ている対象者について、住所などの情報は中央調査社が保持している。この研究でも、最終的な住所確認から調査設計、調査実施、さらに基礎データの入力までを中央調査社に委託している。調査から基礎データの納品までは、年度を跨いで経費を支払うこととなっている。平成24年度の残額は、25年度の経費とともに支払う予定である。
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