研究課題/領域番号 |
24330245
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
岩崎 秀樹 広島大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (50116539)
|
研究分担者 |
國宗 進 静岡大学, 教育学部, 教授 (50214979)
溝口 達也 鳥取大学, 地域学部, 准教授 (70304194)
真野 祐輔 大阪教育大学, 教育学部, 講師 (10585433)
阿部 好貴 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (40624630)
石井 英真 京都大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (10452327)
宮川 健 上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 准教授 (30375456)
|
研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
キーワード | 数学的活動 / 中等数学教育 / 論証指導 / カリキュラム開発 / 局所的組織化 / 説明と証明 / 教師教育 |
研究概要 |
平成25年度は,中等教育を一貫する論証指導の理論的基盤の整備と論証指導カリキュラムの開発に向けた課題の明確化に取り組んだ。年2回の研究集会をいずれも大阪教育大学天王寺キャンパスで開催平成25年9月27日・28日には,大阪教育大学天王寺キャンパスを会場として第3回研究集会を開催した。第3回研究集会では,研究メンバーによる発表・議論に加えて,信州大学の宮﨑樹夫教授を招聘し,とくに中学校数学科での論証指導をターゲットとした「課題探究として証明することのカリキュラム開発」と題する講演を賜ることができた。 平成25年度後半には,第3回研究集会までに得られた本研究の成果の一部を,2014年2月2日・3日に広島大学で開催された全国数学教育学会第39回研究発表会において発表することができた。学会発表では,Freudentalの局所的組織化やMariottiの「定理」のアイデアに基づいて,中等教育を一貫する論証指導を捉える枠組みとその事例を提案した。 また,平成26年3月30日・31日には,大阪教育大学天王寺キャンパスを会場として第4回研究集会を開催した。第4回研究集会では,平成26年6月に開催される日本数学教育学会春期研究大会・創成型課題研究での発表に向けて,「理論的枠組み」「数学的活動」「内容論」「カリキュラム理念・評価」の視座から具体的な検討が行われた。その中で,今後の研究の方向性として,理論的枠組みに基づいて単元を通した数学的活動の展開を明確にし,カリキュラム開発へ向けた実践的検討の必要性が確認された。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2年次の研究実施計画に従って,年2回の研究集会を開催し,本科研の研究テーマに関わる理論的深化と実践的示唆を得ることができ,その研究成果の一部を学会で口頭発表することができたため。
|
今後の研究の推進方策 |
今後は,年2回のペースで研究集会を開催するとともに,これまでの研究成果を数学教育関係の学会等で積極的に発信していく。また,これまでの研究で整備してきた理論的基盤をもとに,実践的検討をより充実していく。
|
次年度の研究費の使用計画 |
海外から数学教育研究者を招聘し,年2回開催する研究集会のいずれかで論証指導に関する情報交換ならびに情報収集そして若手研究者と実践を交えたワークショップをおこなう予定であったが,海外研究者との日程が残念ながら調整ができなかった。そのための経費が次年度に繰り越された。 2014年7月15日から7月20日にかけて,カナダ・バンクーバーのUniversity of British Columbiaで国際数学教育心理学会第38回研究大会が開催される。研究成果の一端を同研究大会で発表すると同時に,関連の情報の交換と収集にあたりたいと考えている。
|