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2012 年度 実績報告書

理科の授業構成力と実践的指導力を養成する教師教育用ケースメソッド教材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 24330251
研究種目

基盤研究(B)

研究機関同志社女子大学

研究代表者

大黒 孝文  同志社女子大学, 公私立大学の部局等, 教授 (80551358)

研究分担者 竹中 真希子  大分大学, 教育福祉科学部, 准教授 (70381019)
稲垣 成哲  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (70176387)
山本 智一  宮崎大学, 教育文化学部, 准教授 (70584572)
寺野 隆雄  東京工業大学, 総合理工学研究科(研究院), 教授 (20227523)
舟生 日出男  創価大学, 教育学部, 准教授 (20344830)
楠 房子  多摩美術大学, 美術学部, 教授 (40192025)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード科学教育 / 教師教育 / ケースメソッド教材
研究概要

本研究の目的は,理科の指導が苦手な小学校教員志望学生や若手の教師に対して授業構成力と実践的指導力を育成し,学校現場で生きてはたらく力をつけることである。そのために,ナラティブアプローチを取り入れた教師教育用ケースメソッド教材を開発することであった。24 年度は,ケースメソッド教材が、教師の授業構成力と実践的指導力育成に寄与する背景についての基礎研究を行い土台となるフレームワークを構築することである。まず,ケースメソッド教材の開発においては,小学校の理科授業の現場で起こる事象に対応した授業構成力と実践的指導力に関わる知識や技能を抽出し精選を行った。その結果,具体的な学習内容としては,新学習指導要領によって導入されたエネルギー分野の手回し発電機とLED の実験を採用した。教材は,マンガを知識獲得のための学習ツールとして用いた。マンガの有効性は,短時間に実験内容や操作技能をストーリーとして読み解くことができ,読み取らせたい学習内容や技能を焦点化できるところにある。
本教材を用いて,小学校教員志望大学生を対象に,使用感と授業構成力の向上に関する調査を行ったところ,共に有効性が認められた。また,教材の気づきに関する評価を行うことで,教材で読み取らせたい意図と学習者の気づきの差異を検証し,今後の改善と開発に向けての示唆を得ることができた。以上については,投稿論文及び学会において発表した。
次に,Web ベースでの発信に向けた基礎研究を実施した。具体的には,教室等の学習コミュニティにおいて知識の共有,外化,構築を促進することを目的として,タブレットPC を用いた2つのシステムを開発した。①マンガの気づいた部分にピンを打ち共有するポインティング型,②気づいた部分にテキストで理由を記入し共有するテキスト共有型である。これらのシステムを用いた基礎研究を実施した。①については,学会での発表を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

24 年度に予定したケースメソッド教材の開発を終え,実験研究を行い,教材評価が進んでいる。
また,Web ベースでの発信に向けて,タブレットPC を用いた学習プログラムのシステムを開発し,基礎研究を行った。

今後の研究の推進方策

ケースメソッド教材を改善し,教材の質的向上と拡充を図る。また,指導者の教本となるティーチャーズマニュアルを作成し,実践研究を通して,有効性と妥当性を明らかにする。Web 教材についてはより実験的研究を進め,デザイン指針を設けることで,情報活用に向けた学習環境の構築を図る。

次年度の研究費の使用計画

コンテンツ(学習ツールとしてマンガを使用)の作画者の体調不良により、作画が中断。回復の見込みが立たず、新たな作画者の選定等により、作画期間が延長し計画が遅延した。
代替者の確保を行い、コンテンツの作成を継続する。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 理科の授業構想力を育成するケースメソッド教材の開発と評価2012

    • 著者名/発表者名
      大黒孝文・竹中・中村・稲垣
    • 雑誌名

      理科教育学研究

      巻: 52,3号 ページ: 263-274

    • 査読あり
  • [雑誌論文] マンガを用いたケースメソッド教材の読み取りに関する評価:現職教員のコマ2012

    • 著者名/発表者名
      大黒孝文・中村・竹中・稲垣
    • 雑誌名

      日本科学教育学会研究会研究報告

      巻: 27,1号 ページ: 61-64

  • [学会発表] マンガを用いたケースメソッド教材の読み取りに関する評価:学習者のコマの

    • 著者名/発表者名
      大黒孝文・竹中・中村・稲垣
    • 学会等名
      日本科学教育学会第36回年会
    • 発表場所
      東京理科大学
  • [学会発表] タブレットPCによるマンガを用いたケースメソッド教材のポインティング型注

    • 著者名/発表者名
      大黒孝文・舟生・楠・竹中・稲垣
    • 学会等名
      日本科学教育学会第36回年会
    • 発表場所
      東京理科大

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公開日: 2015-05-28  

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