今年度の主な成果は「3次元多様体の spin c$構造に伴うある障害類が消えているとき、Floer ホモとピータイプの新しい構成のプログラムを与えたこと」である(T. Khandhawit 笹平史裕の両氏との共同研究)。4次元多様体の不変量であるSeiberg-Witten不変量の改良がBauer-Furutaによって与えられていた。4次元多様体がそれに含まれる3次元多様体によって2個のピースに切断されているとき、それらのピースの情報から4次元多様体のSW不変量を再現する方法(張り合わせ公式)が、特別な場合にManolescuによって与えられていた。我々の研究は、どのようなときに張り合わせ公式が存在するのかについて、最終的な解決を与えるための本質的なステップとして位置づけられる。
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