研究成果の概要 |
当研究課題では, 反応拡散系における局在パターンの運動を, 特に相互作用の観点から理論的に解析するための数学的手法の開発を目指し, 結果として曲面の幾何的特性と局在パターンの運動との関連を明らかにし, 安定な空間配位を決定するための条件式を得た.また非球対称局在パターンの相互作用に関する一般論を構築し, 水面上の2つの非球対称樟脳片の位置関係の解析に応用するとともに, 実験による検証も行った.更に, 進行速度の異なる局在パターンを相互作用により安定な対を構成するとともに, その結果が心筋細胞に現れる脈動パルスの解析に利用できることを明らかにした.
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