研究課題/領域番号 |
24340033
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
郡司 修一 山形大学, 理学部, 教授 (70241685)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | ガンマ線バースト / 偏光 / 小型衛星 |
研究概要 |
ガンマ線バーストは宇宙最大の爆発現象である。もしそのエネルギー輻射メカニズムが詳細に分かれば、遠方宇宙のスタンダードキャンドルとして使用することができる。しかし、未だそのエネルギー輻射メカニズムの詳細は不明のままである。研究代表者は、エネルギー輻射メカニズムを明らかにするには、偏光の観測が大切だと考え、GAPという超小型のガンマ線バースト偏光度検出器の開発を行った。その結果GAPは3例のガンマ線バーストの偏光度を明らかにし、シンクロトロン放射でガンマ線が出ている可能性が高い事を突き止めた。より大きく高性能の偏光度検出器を製作し、この問題に決着をつけるため、本研究費で小型衛星搭載用のガンマ線バースト偏光度検出器を開発している。検出器の性能を上げるには、検出器に散乱体として使われているプラスチックシンチレーターからの微弱な光を読み出す事が重要である。そのため、平成24年度は、より高感度なMAPMTの開発や試験、そしてプラスチックシンチレーターの発光量増加のための研究を行った。その結果、プラスチックシンチレーターに混ぜる発光剤や波長変換剤の分量を変えることで、従来より20%程度発光量が向上する事が分かった。またこの実験と平行して、衛星搭載用の光電子増倍管の振動試験を行った。その結果、我々が使用予定の光電子増倍管が小型衛星の振動に耐えられることが分かった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初は、プラスチックシンチレーターやマルチアノード光電子増倍管を平成24年度に購入する予定だったが、延期した。それは偶然にも発光量が従来のものよりも大きなプラスチックシンチレーターと高性能のマルチアノード光電子増倍管の開発が行えたためである。その開発でスケジュールは遅れたが、当初予定していたものよりも高性能の検出器が開発できる見通しが立ったので、概ね順調に研究は進展していると言える。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は新しく開発したMAPMTやプラスチックシンチレーターを購入し、プロトタイプ検出器を作製する予定である。そして、同時に回路の設計と試作を行う。また来年度にはプロトタイプ検出器の製作を行う予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
新しいプラスチックシンチレーターやMAPMTの開発がうまくいったので、新しいプラスチックシンチレーターやMAPMTを次年度に購入した方が得策だと考えたため。
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