研究課題/領域番号 |
24340059
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研究機関 | 甲南大学 |
研究代表者 |
山本 常夏 甲南大学, 理工学部, 准教授 (40454722)
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研究分担者 |
秋宗 秀俊 甲南大学, 理工学部, 教授 (60319829)
荻尾 彰一 大阪市立大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (20242258)
さこ 隆志 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教 (90324368)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 宇宙線 / マイクロ波 / 宇宙観測 |
研究概要 |
本計画により、24年度にアメリカユタ州にあるテレスコープアレイ観測所で観測を行った。25年度はこのデータの解析ソフトを開発し、空気シャワーのマイクロ波等方放射の強度に上限を求めた。現在、論文にまとめているところである。また26年1月に甲南大学で研究会を行った。宇宙線観測を研究しているグループと電波天文学を研究しているグループが集まり今後の方針について議論した。この研究会の結果を元に検出器の改良を行う予定である。さらに甲南大学の屋上に当初の計画通り粒子検出器を16台設置した。この検出器により空気シャワーを直接検出することができる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
検出装置の開発は共同研究者の協力で順調に進んでいる。またアメリカユタ州にあるTelescope Arrayサイトでの電子加速器による人口空気シャワーの観測によりデータを収集することもできた。このデータの解析により観測方法と検出に向けた装置の改良点などが理解できた。さらに研究会を開催し宇宙線分野だけでなく電波天文学や通信機器開発などの分野の人と議論を進めることができた。(http://aplabConfluence.konan-u.ac.jp/x/BAAb)
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今後の研究の推進方策 |
次年度は甲南大学屋上に設置した16台のシンチレータを使って空気シャワーアレイを開発する。この空気シャワーアレイと電波検出器を同期させ、次世代最高エネルギー宇宙線観測のための電波アレイシステムの開発を目指す。
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次年度の研究費の使用計画 |
データ収集システムの一部にドミノコンデンサーアレイを組み込んだ装置を開発している。この装置の制作をスイスの会社に依頼しているが、納品が年度末になったので、次年度に繰り越して支払うことになった。 既に製品の納品が完了しており、計画通り開発中の検出器に組み込む予定である。
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