本研究は光格子中のリドベルグ状態のレーザー冷却Rb(ルビジウム)原子を用いた量子情報処理の実現を目指して光格子トラップの生成および単一原子のトラップ技術の開発を行ったものである。格子間隔が大きな1次元および2次元光格子ポテンシャルを実現するため、空間位相変調器を用いた方法を開発し、約5μmの間隔で2~100個のマイクロ光トラップが生成可能となった。また複数個のトラップに原子を1個ずつ捕捉するため、光誘起衝突効果を用いてトラップ内の原子数を制御する方法を開発し、60%以上の確率でトラップに原子1個を捕捉することが可能になった。
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