本研究は、気体および水溶液状態の生体分子(アミノ酸・核酸塩基)や炭化水素分子対する高速度イオンビーム照射効果を原子レベルで系統的に解明することを目的とした世界初の画期的なもので、世界の先導的研究拠点としての地位を確立している.具体的には、電子分光法による精密な電離断面積データの提供、および飛行時間法・電子個数測定法を組み合わせた新しい測定技術の提唱とその測定法を用いて多原子分子の多重電離・多重分解過程の詳細を定量的に解明することに成功している.研究成果は査読論文12編、国際会議発表21件、国内学会発表34件を数える.
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