隕石内主要構成要素であるコンドリュールの成因を明らかにするため,アエンデ隕石内のコンドリュールの外形と内部組織を調べた。100個弱のコンドリュールを測定・観察し,内部構造をもとに推定したところ,全溶融していたと推定されるコンドリュールを15個見つけた。これらの大きさと変形度の関係を求め,ガス摩擦加熱によるコンドリュール形成を想定した理論から予測される大きさと変形度の関係と比較した。すると,両者は調和的であることがわかった。すなわち,アエンデ隕石内のコンドリュールは溶融時にガス動圧を受けていたことが示唆された。
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