研究概要 |
東北日本火山岩類の元素・同位体組成分析を実施した.分析した試料数は50試料である.分析結果をもとに,島弧マスバランス数値シミュレーションモデルを用いてマグマの生成環境(温度・圧力・揮発成分含有量など)および起源物質(起源マントルの化学組成)の検討を行った.また,既存の西南日本の火山岩類の主成分元素と微量成分元素データをもとに,島弧マスバランス数値シミュレーションモデルを用いてマグマの生成環境(温度・圧力・揮発成分含有量など)および起源物質(起源マントルの化学組成)の検討を行ない,東北日本弧の結果と比較検討した. 検討の結果を米国地球物理学連合秋季大会で公表した.関連論文として,西南日本の火山岩類の成因に関する総括論文(Kimura et al, 2013, Geochemistry Geophysics Geosystems),東北日本の火山岩類の成因に関する論文(Kuritani et al., 2013a Contributions to Mineralogu and Petrology, 2013b Mineralogy and Petrology)ならびに,伊豆弧ボニナイトの成因に関する論文(Li et al. 2013 Journal of Petrology)が著名国際誌に出版された.元素分析法の開発に関する論文(Kimura et al. , 2013a Journal of Analytical Atomic Spectrometry, 2013b JAAS, 2013c Gepchemical Journal)をいずれも著名国際誌に出版した.
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