イソプレンのアニオン重合により、分子量9万のテレケリックポリイソプレンを合成し、さらに環化反応により環状ポリイソプレン試料を合成した。その際、環化反応を貧溶媒中、ならびに良溶媒中で行った。環化反応生成物中から、環状高分子を単離するために、HPLC分取により高純度試料をそれぞれ調製した。さらにこれらの試料はグラフト化反応により、ブラシ状高分子へ変換したた後、グラファイト基板上へキャストし、原子間力顕微鏡により実空間観察を行った。その結果、貧溶媒中で生成したブラシ状環状高分子試料中には、「三様結び目」など結び目を有する環状高分子が生成していることが確認された。
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