本研究において我々は、磁気キラル二色性と機械的回転で生じる流体運動に誘起されたキラリティーについて研究した。 光合成細菌及びクロリンJ会合体の磁気キラル二色性観測に成功した。また、パルス電磁石を用いた磁気キラル二色性測定装置を開発し、そして励起子キラリティーを有するペプチド化合物は、芳香族アミノ酸よりも磁気キラル二色性が強いだろうことを明らかとした。 ロータリーエバポレーターの機械的回転で生じる流体運動を数値解析した。また、CDスペクトルの解析から水溶性ポルフィリンのキラルJ会合体の超分子構造について計算し、その捻れが計算された流体運動の捻れと一致することを見出した。
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