研究成果の概要 |
申請者が開発してきた人工ホスト分子を部品として利用し、カプセル型や繊維状構造などの高次構造を構築した。トリフェノール人工ホスト分子のオルト位に配位性部位を導入して三座配位子を得た。これに Pd(II) 前駆体を作用させ、M3L2 カプセル型錯体を構築した。これらの錯体にはホスト機能が見出された。 2,6-ピリジレン環と 3,5-ピリジレン環を交互に配列させた大環状ホスト分子はπスタッキングによる積層構造と、それらが束になった繊維状高次構造を形成することが分かった。トリカチオン性分子に誘導したところ、メラミンの取り込みをトリガーとしながら水中で積層し、綿状の構造体を示した。
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