研究実績の概要 |
ガラス転移温度の異なる相溶ブレンド単分子膜を観察すると低ガラス転移温度の単分子膜に可溶化された高ガラス転移温度ポリマーの分子鎖を観察することができる。従って、同一のポリマーであってもガラス転移温度の低いオリゴマーに高分子量のポリマーを可溶化させれば可溶化したポリマーの分子鎖を観察できる。本年度は、オリゴマーに可溶化させた高分子量体の回転半径を評価し、2次元の良溶媒中の広がりと比較することを目的に検討を行った。立体規則性の異なるatactic およびisotactic poly(methyl methacrylate) (at-, it-PMMA)で検討を行い、それぞれの回転半径はPMMA分子量の0.73乗、0.72乗に比例し、2次元の良溶媒に予想される値、0.75に近いことがわかった。
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