研究概要 |
1 二軸伸長装置の改造と校正市販の二軸伸長装置では,応力レベルがあまりたくなく,延伸比も3倍程度である.このため,下記のスペックを有する二軸伸長装置の改造,開発を行った. a)低ひずみ速度伸長モード付 b)荷重計:50kg,c)延伸比:5倍,d)温度範囲:-50~200度 この改造は,カトーテック社の村田と協力して行った. 2 偏光イメージングカメラによる二軸伸長装置.二軸伸長実験で課題となるのは,変形の均質性である.従来の方法では,格子状の線を試料に書き込み,この格子の変化から変形の様子をモニターしている.本研究では,経費により導入した偏光イメージングカメラを用いて,試料全体の複屈折の二次元分布を測定した.この方法により,試料全体の変形の様子が簡便にかつ高精度に評価することができた. 3 偏光イメージングカメラによる屈折率テンソルの全測定現行,あるいは上記の偏光イメージングカメラの使用方法は,材料中での複屈折,消光角の分布を二次元的にとらえるものである.本研究では,コノスコピーを用いて,材料中の一点について,屈折率テンソルの全測定を行った.すなわち,屈折率テンソルの3つ主値の差と3つのオイラー角を同時に測定した 4 ポバックス樹脂をモデル材料とし、上記に記述した装置をもちいて二軸伸長特性の測定を行った.
|