本研究では、光と物質との相互作用を原子レベルで調べるために、①光入射型走査型プローブ顕微鏡を実現し、②原子操作技術によってクラスタを作成することを目的とした。基板試料として用いる透明試料(Al2O3やLaAlO3、SrTiO3)の原子レベルでの平坦化に成功した。特にAl2O3 (0001)表面では、ユニットセル内の原子を高分解能に画像化することに成功した。光入射用のAl2O3プリズムを用いた入射実験をできるように加熱可能なサンプルホルダを開発した。Al2O3 (0001)表面でSi(111)表面上で、室温環境で原子操作を行い、AuやPb、Snなどの金属原子のクラスタを作成することに成功した。
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