最近我々が発見したフォトニックバンドギャップ(PBG)を形成する4配位ランダムネットワーク構造(PAD構造)をテラヘルツ帯サイズで作製した。まず、アルミナ粉末を混ぜ込んだアクリル系光硬化樹脂を原料として光造形法により構造体を作製し、600℃で脱脂、1500℃で焼結することによりアルミナロッドからなるPAD構造体を作製した。 PADにおけるPBG形成機構を調べる目的で5配位、6配位ランダムネットワーク構造を計算機上に作製し、PBG形成について調べた。いずれもPADほど明確なPBG形成はみられなかった。このことはPADのPBG形成に4配位であることが重要な役割を果たしていることを示している。
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