極小構造を構成することで、量子性を顕在化し、電子エネルギー状態を離散化することで発光性を獲得する白金ナノクラスターの作製法を確立した。デンドリマーあるいはポリマー内で白金錯体を形成させた後、還元することで緑色発光および黄色発光の白金ナノクラスターを合成し、ナノクラスターの光学特性や分子量、電子状態、サイズなどの計測・評価を行った。また、白金ナノクラスターの表面修飾等を行うことでHeLa細胞に特異的に発現するケモカイン受容体の蛍光顕微イメージングを実現した。さらに、蛍光強度の変化を測定することで、金属イオン濃度の検出センサーやpHセンサーとして白金ナノクラスターが機能することを明らかにした。
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