中赤外光領域(3-20μm)は、多くの分子振動に共鳴しており、物質の非破壊な同定、構造やダイナミクスの研究などにおいて、重要な波長領域である。しかし、検出器の性能が貧弱なため、高度な分光を行うことができなかった。申請者は、独自の波長変換法を用いて、スペクトルが 2から50μm(200から5000cm-1)まで広がった超広帯域中赤外コヒーレント光パルスを発生させることに成功した。この中赤外光パルスが容易に可視光に波長変換できることを利用し、いままで中赤外領域でできなかった高度な線形・非線形分光を行った。
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