微細流路内の氷水混合体(氷スラリー)の実験を行い、氷スラリーに塩と不凍タンパク質を添加することにより、不凍タンパク質を添加していない場合に比べて氷粒子塊の規模が小さくなることを得た。この理由を明らかにするために、不凍タンパク質とイオンの混合水溶液の一方向凍結実験を行い、溶質の相互作用により不凍タンパク質とイオンの濃度分布の時間依存性が変化することを得た。また、分子動力学解析により、イオンと不凍タンパク質と氷表面の相互作用の知見を得た。さらに、不凍タンパク質の一部分に着想を得たポリペプチドの有効性を明らかにした。
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