不整地移動ロボットに多自由度アームを搭載した不整地移動マニピュレータは,災害現場において有用であるが,遠隔操作には,高い技量が求められることが知られている.そこで,本研究では,不整地移動マニピュレータを容易に遠隔操作する手法の実現を目指し,オペレータに対する(1) 三次元環境情報の提示,(2) 力覚応答による接触予測の提示,(3) 操作安定性情報の提示,について研究開発を行った.さらに,これらの手法を統合し,ロボットの状況をオペレータに提示するシステムを完成させ,対象物を別の場所に動かす「ピックアンドプレース試験」を実施した.この試験により,提案手法の有用性を確認することができた.
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