高出力のサブテラヘルツ光を試料に照射し、電子スピンの分極を核スピンに移行することにより、NMR分光の感度を1000倍以上高める技術(DNP-NMR分光技術)を開発し、複雑な蛋白質分子等の構造解析に応用するため、本研究では、2台の460GHz ジャイロトロンを開発し、700MHz-DNP NMR 分光に必要な周波数連続可変・100W級の高出力・10時間を超える長時間安定連続動作の機能を付与することに成功した。 開発した2台のジャイロトロンを阪大蛋白質研究所の700MHz NMR 装置に設置して、世界最高周波数のDNP-NMR 分光実験を行ない、NMR分光の感度を30倍以上高めることに成功した。
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