研究課題/領域番号 |
24360138
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
津田 裕之 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (90327677)
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研究分担者 |
神成 文彦 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40204804)
斎木 敏治 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (70261196)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 波長選択光スイッチ / アレイ導波路回折格子 / 石英光導波路 / PLZT / フォトニックノード / 光通信 / 光スイッチ / 多層光導波路 |
研究概要 |
1.PLZT位相変調器アレイと石英導波路による高速波長選択光スイッチ PLZT光スイッチアレイと石英PLCを接続した波長選択光スイッチの設計及び試作を行った。チャネル数20、チャネル間隔200GHzのアレイ導波路回折格子で構成される分波用PLC、20台の1x2 PLZT光スイッチアレイチップ、21台のチャネル間隔200GHzの非対称マッハツェンダー型波長カプラとチャネル数21、チャネル間隔200GHzのアレイ導波路回折格子で構成される合波用PLCを接続して波長選択光スイッチを作製した。チップ全体の寸法は90mm x 31mmである。応答時間13ns以下の高速動作を確認した。損失は約30dBと大きく消光比は約10dBで改善の必要が有る。 2.石英多層導波路とLCOSによる大規模波長選択光スイッチ 多チャネル化を目指すためにSi導波路によるアレイ導波路回折格子を多数配置することを新規に検討した。Siアレイ導波路回折格子の高クロストーク化を実現するための回路構成を検討した。また、引き続き石英導波路の多層化の条件を検討している。 3.高速型及び大規模型波長選択スイッチを組み合わせたフォトニックノード構成の検討 高速性を有する波長選択光スイッチと大規模性を特長とする波長選択光スイッチを活用するフォトニックノード構成について検討し、スイッチ以外の構成部品の高速化が必須であることを明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
PLZT位相変調器アレイと石英導波路による高速波長選択光スイッチの設計及び試作を行い、動作実験を行うことが出来た。また、その結果を反映し、特性向上を目指した改良型波長選択光スイッチも設計を終え、試作段階にある。多層導波路については、様々な条件で検討しているが、アニールによる特性劣化がある。
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今後の研究の推進方策 |
PLZT位相変調器アレイと石英導波路による高速波長選択光スイッチは改良型の試作を進め、最終年度中に評価を終える。石英多層導波路とLCOSによる大規模波長選択光スイッチについては、多層導波路特性の改善に努めるが、別の方法として、超小型Siアレイ導波路回折格子を多数配置することも検討する。
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次年度の研究費の使用計画 |
年度末購入物品の価格が予定よりも廉価であったため。 少額であるので、光部品などの消耗品として利用する。
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