微粒子溶液の入ったサンプルセルの壁や液面の近傍で発生する微粒子のブラウン運動の変化を解析するために、時間領域ならびにフーリエ領域低コヒーレンス動的光散乱法の開発を行った。前者では、深さ軸方向の分解能1.4umを達成し、固液境界の界面効果を直接計測することに成功した。後者では、高速分光部を自作することによって、蒸発が常に発生している気体と液体の境界近傍の動態をワンショット解析することに成功した。さらに、共通光路方式を提案し、ロバスト性を大幅に向上させた。本研究の結果、溶液内の空間位置に依存して動態が変化する粒子の挙動に対するワンショット計測法を確立した。
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