研究課題/領域番号 |
24360181
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
大塚 久哲 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 研究員 (70108653)
|
研究分担者 |
チェ ジュンホ 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (30600134)
|
研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
キーワード | フレキシブルRC橋脚 / 耐震壁付ラーメン構造 / 水平方向交番載荷実験 / 復元力特性 / 靱性向上対策 / 炭素繊維補強 / X型内部せん断補強筋 / 有限要素解析 |
研究概要 |
本研究は,橋軸方向にフレキシブルで橋軸直角方向に耐震壁を有するRC橋脚の橋軸直角方向耐震性能照査法を縮尺模型実験および有限要素解析より提案することを目的としており,平成25年度には3体の縮尺模型を用いて加力実験を実施するとともに、有限要素解析を行った. 本年度に実施した実験は、(1)軸力を載荷した状態での単調載荷実験1体,(2)軸力を載荷した状態での交番載荷実験2体である。後者は補強実験であり,1体は炭素繊維巻き付け補強,もう一体はX型内部せん断補強筋を配置した供試体である. これまでの実験・解析より得られた知見を以下に記述する. (1)各供試体の破壊性状は,水平曲げひび割れから斜めせん断ひび割れに進展した後に,供試体が破壊しており,単調・交番載荷ともに靱性のある,せん断破壊と曲げ破壊の中間的な破壊性状を呈する.(2)交番載荷時の終局変位は単調載荷時に比べると半分程度に減少しており,交番載荷は靱性に大きな影響を及ぼす.(3)骨格曲線における第1剛性と第2剛性は軸力ありの交番載荷の方が高いが,第3剛性は軸力なしの単調水平載荷の方が高い.(4)炭素繊維巻きつけ工法およびX型内部せん断補強筋配置工法は,ともに曲げ降伏後の変形性能(靱性)の改善に寄与することが確認された. (5)有限要素解析は要素の構成式を的確に選定して計算を行えば,実験結果を精度よく再現することができた.今後パラメータ解析を行えば,本橋脚の骨格曲線の定式化に有用なデータを提供できるものと思われる.
|
現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|
次年度の研究費の使用計画 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|