窒素安定同位体比を用いて、窒素固定細菌と共生する植物体内の窒素分のうち、窒素固定寄与分の割合を分析、土壌中の窒素濃度の上昇に伴って固定窒素由来の窒素の割合が減少することを明らかにし、利用可能な経験式を導出した。また、河岸において、水面からの比高に伴う土壌中の窒素を分析、水面近傍は攪乱のため窒素濃度が低く、比高に伴い窒素固定によって窒素濃度が上昇することを明らかにした。さらに、草本類を採取、土壌窒素濃度分布と比較することで、草本類バイオマスと土壌窒素濃度の関係を導いた。以上の結果に、他の要素及び樹木の侵入、生長を加えることで、河川植生管理用に樹木及び草本類、土壌栄養塩の予測モデルを作成した。
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